「農民」記事データベース20031103-609-05

目を見すえて、しっかり鑑定しよう

日本の農業を守る党は 破壊する党は

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農の現場の声を聞け!

誇り持てずにやめていいのか

染谷 茂さん(千葉・柏市40ヘクタールの大規模稲作農家)

 いくら規模拡大してもかつてのスケールメリットはなく今はスケールデメリットだ。米価が下がれば、それだけマイナスも大きい。

 三十年前は、主食の米を作ることに誇りを持っていた。しかし外国との競争で「もっと安く作れ」と言われ、百姓はきらわれる職業になってしまった。農業を大切にする気持ちが薄れ、農家が誇りを持てずにやめていってもいいのか。そのことを考え直す時期だ。

 政治家には「百年の大計」に立った政治を望む。自給率の目標を掲げても、何も実行しない政治ではダメだ。


再生産できる米価の保障を

冨田義行さん(秋田・東成瀬村農業委員会会長)

 東成瀬村は秋田県南の典型的な山里です。約六割の村民が農業に従事していますが、平均の耕作面積は五十〜六十アールしかありません。「米改革」では、個々の経営も、集落営農も、すべてふるい落とされてしまいます。

 冬場は二メートルを超える積雪が固く閉ざしますが、それでも、先祖が切り開いた田んぼを丹精込めて守ってきました。しかし最近、そうした田んぼが荒れてきています。原因は何といっても米価です。「農は国の基」と言います。再生産できる米価の保障を一番望みます。

(新聞「農民」2003.11.3付)
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2003年11月

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