農民連食品分析センター 秋田県 西目町議会が視察分析した結果をもっと国民に知らせてほしい石黒所長 分析実績など説明
輸入食品の防疫と分析の状況を視察しようと十一月十三日、秋田県の西目町議会議員十六人が農民連食品分析センターを訪問。石黒昌孝所長がセンターの分析事例などの資料をもとに報告し、八田純人主任が農薬や遺伝子組み換えの分析方法について説明しました。 「輸入小麦を使った食品の多くに農薬が残留しているが、国産小麦の食品からは検出していない」と報告した石黒所長は、「分析センターが、冷凍輸入されるホウレンソウとエダマメから基準値を超える残留農薬を検出した時、国は冷凍食品の残留農薬を分析していなかった」と説明しました。 話を聞いたあと、議員は「厚生労働省の検査機関はどのくらいあるのか」、「国が定めた分析基準値は安全か」など次々に質問。石黒所長は「WTOとの関係で、ジャガイモの基準値は千倍も緩められた。輸入のチェックは九〇・一六%が書類審査。分析もサンプル検査のため、検査で農薬が出ても国民はすでに食べてしまっている」などと答えました。 視察した議員は「輸入の小麦食品と比べ、国産のお米には残留農薬がないことをもっと知らせていってほしい」と要望し、全員で一万一千円のカンパを寄せました。
(新聞「農民」2003.11.24付)
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[2003年11月]
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