松尾佐知子のやっぱりごはん(月2回掲載)
夫五十八歳。健康診断で糖尿病が発覚。肝臓も“フォアグラ”の一歩手前。医者に「とにかくやせなさい」と言われた夫は、「妻は管理栄養士ですから…」とポロッともらした。栄養士歴三十年以上の中で、最も後悔しているのが夫を太らせてしまったこと。 ついつい料理を作りすぎ、食べさせすぎ、その上ここ一年、夫は仕事の関係で外食や飲む機会が増えて太り放題。気になっていたけど、「本人が悪い」と知らん顔していた。でも、管理栄養士の意地をかけて夫のダイエット作戦を開始した。 まずは朝晩、体重計にのせて体重と体脂肪を記録させることから始めた。ダイエットは、なんといっても本人の意志が固くなければ無理。そして私は低エネルギーの食事作りと糖尿病の点数の指導を。食べてはいけないものはないから量を知ることが大切だ。もちろんごはんも適量を朝昼晩と食べている。食事の中心は野菜たっぷりの汁もの。豚汁、けんちん汁、きりたんぽ、たらちり、かき鍋など、野菜がおいしい今の季節は最高。きのこやこんにゃくもほぼレギュラー出演。翌朝はその残り汁で雑炊。お弁当も野菜中心である。 そのかいあって二週間で二キロやせた。年内中にあと四キロがんばる予定だ。食べ放題、飲み放題できない夫は、前よりも食べものがいとおしく思えるようになったと言う。 さて総選挙のさなか、食べものをおろそかにせず、日本の農業を守る政党に大きくなってもらいたい。 (管理栄養士)
ごはんも適量食べながら究極のダイエットスープ
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[2003年11月]
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