2001年5月


2001年5月28日(第494号)

スペースマーク コロッケ作り大好評
「農民連がとりもって、北海道のジャガイモ農家と愛媛の天ぷら店がつながった!」――。愛媛県伊予市、郡中駅前の商店街の入り口にある「からき天ぷら店」。このお店の人気メニューである、北海道倶知安町の農家から直接仕入れたジャガイモで作ったコロッケがすごくおいしいと評判です。
スペースマーク お互いに協力して
都下約3000の専門小売店(米屋さん)を組織する東京米穀小売商業組合(東米商)を、佐々木健三農民連会長が11日訪れ、長谷部喜通理事長に就任のあいさつと安全でおいしいお米を消費者に届ける問題などで懇談しました。
スペースマーク 全国が心を一つに総対話運動のうねりをつくろう
今、農家は輸入農産物による価格暴落や、兼業農家の企業の倒産やリストラによる失業など、かつてない事態にあり、今後の生活や営農について真剣に模索し、一緒に考え行動してくれる仲間や組織を求めています。
スペースマーク “訴えれば広がる”
埼玉県農民連は、5月13、14日、新聞「農民」拡大の全県統一行動で、一気に41部拡大しました。
スペースマーク 全国食健連第12回総会/セーフガードの本格発動と国産を広げる運動を両輪に
国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)第12回総会が、5月13日都内で開かれました。総会には、中央団体18、地方団体19団体が参加。前日に開かれたシンポジウム(パネリスト5氏の報告)の熱気を反映して約80人が活発に討論しました。
スペースマーク パネリスト5氏の報
「日本の食と農林漁業を守るために、今こそセーフガードを!」――国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会(全国食健連)は、5月12日、東京・文京区の全林野ホールでシンポジウムを開催。消費者、労働者、農民など150人が参加しました。
スペースマーク 安い農産物の向こう側/タイの農村はいま
中国・東南アジアなどの各国から、安い農産物や加工食品の開発輸入が急増しています。しかしその対日輸出が、現地農民や農村生活に厳しい犠牲を押しつけていることが少なくありません。現地紙やインターネット情報から、タイを中心に紹介してみます。
スペースマーク 分析センターだより/ナスのヌカ漬けと古クギ
●先日、大阪の産直センターから特産の水ナスで作ったヌカ漬けが届きました。産直品として安心して届けるために安全性を確かめておきたいという依頼です。
スペースマーク ビデオ「あぶない!!あなたの食と健康」/各地から反響ぞくぞく
食糧自給の大切さ痛感/新婦人のとりくみ大事/多くの人に見てほしい/農協などに普及したい
スペースマーク 300人が見て食べて歌って交流
“食と農・くらしと健康・平和を守る共同を”のスローガンをかかげて第3回菜の花まつりが4月30日、茨城県結城市で開かれ、約300人が参加しました。
スペースマーク 脊椎からみたからだのこと
これから数回、体のことについてお話しさせていただくことになりました。よろしくお願いします。私は千葉市を中心に脊椎矯正師(カイロプラクティック)を夫婦でしております。普段、農家の患者さんと接するなかで感じることを書いてみました。

2001年5月21日(第493号)

スペースマーク 赤ちゃんの食べ物が危ない!
「つぶらな瞳の赤ちゃん! 元気にすくすくと育ってほしい」――誰もが願っていることです。しかし、そんな赤ちゃんが食べるベビーフードに農薬が入っていた!
スペースマーク 似つかわしくない「米百俵の精神」
小泉首相の所信表明が5月7日に行われ、「今の痛みに耐えて明日を良くしようという『米百俵の精神』こそ、改革を進めようとする今日の我々に必要ではないか」と結びました。
スペースマーク 農業施設の被害対策いまもほとんど手つかず
昨年10月6日、鳥取県西部地方を襲った震度六強の地震は、今なお深い傷痕を残しています。4月27日に、もっとも被害が大きい溝口町、日野町を訪ねました。
スペースマーク “第九条を守り育てよう”
小泉首相が憲法九条の改悪を公然と主張するなか、憲法記念日の5月3日、「生かそう憲法、高くかかげよう第九条」をスローガンに東京・日比谷公会堂で憲法集会が開かれました。雨が降り冷え込むなか、会場も超満員、会場外も傘をさしてスピーカーにじっと聞き入るなど5000人が参加、憲法改悪を許さないという大集会となりました。
スペースマーク 東磐井農民組合が結成総会開く
4月28日、岩手県農民連・東磐井農民組合の結成総会が千厩町で開かれました。
スペースマーク “地場産”で食教育進める姿に胸熱く
福島県熱塩加納村の学校給食は、地域ぐるみ、村ぐるみで子どもたちの健康を守ろうと、地場産の農産物を取り入れ、週5日の米飯給食を実施しており、全国的にも注目されています。茨城食健連は茨城でも参考にしたいということから4月17日、38人が「学校給食ウオッチング」のバスツアーに参加し、熱塩加納村を訪れました。
スペースマーク 雪降ろしの助け合いでブドウ棚守る
山形県高畠町は、この冬に記録的な大雪でブドウの樹や枝が折れたり、棚が倒壊するという大きな被害を受けましたが、置賜農民連高畠農民組合和田班は、組合員が力を合わせて十三回も雪降ろしを行い、被害を未然に防ぎ、組合員は農民連組織の団結と連帯の素晴らしさを実感しています。
スペースマーク 産直協みかん部会ひらく
産直運動全国協議会みかん部会は4月16日、17日の2日間、愛媛県越智郡岩城島で2001年度のみかん部会を開き、みかん生産で大きな課題となっている「隔年結果」の防止について研修しました。
スペースマーク 明乳争議団のアンケートと「食の安全を守る提言」から―(4)―
「諸問題を率直に話せるか」というアンケートには、「言えない」(20.3%)、「言えるが損をする」(35.9%)が半数を超えました。技術研修や職場行事などでの差別を恐れて、品質管理に疑問を感じていても、なかなか労働者は声を出せないでいるのです。
スペースマーク 都会の小学校の水田物語
潮風吹く運河のほとりに作られたコンクリートに囲まれた真新しい田んぼ。「都会っ子に稲作りを体験させたい」。そんな教頭先生の熱い思いに揺り動かされて、茨城から通うはめになった。
スペースマーク スーパースイート きぼう
トウモロコシ「スーパースイート・きぼう」が、リレー出荷に向けて、全国で栽培されています。昨年、関東ブロック6県がとりくみ、「甘くておいしい」と消費者、小売、市場からも高い評価を得た「きぼう」。今年は、北は北海道から南は沖縄まで、28道県に広がりました。
スペースマーク 本の紹介/―全国食健連のブックレット―“食”21世紀への伝言
全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)編のブックレット『食―21世紀への伝言・WTO協定改定は世界の流れに』(税込み1冊1000円、送料別)が発行されました。

2001年5月14日(第492号)

スペースマーク 産直の豆腐を子どもたちに
「こっちが国産大豆の豆腐やで。白さが違うやろ」田大阪新婦人の寝屋川支部では、月2回、石川農民連の大豆で、豆腐産直に取り組んでいます。この豆腐産直がきっかけになって、学校給食にも取り入れられ、いま寝屋川市内で4校にまで広がっています。まだ暗い午前4時半に豆腐屋さんを訪ねると、できたてホヤホヤの豆腐がまだ湯気をたてていました。
スペースマーク セーフガード発動を
「消費税増税ノー、セーフガードを発動せよ、国民生活の最低保障を!」のスローガンを掲げて、東京の下町・浅草の浅草寺をグルッとまわる“雷(かみなり)大行進”が4月22日に行われ、約3000人が参加しました。
スペースマーク 小泉新内閣発足にあたって
一、4月26日、小泉新内閣が発足した。本来、KSDや機密費など汚職・腐敗にまみれ、国民に見放された森内閣は、解散して国民に信を問うべきであり、自民党のコップの中の争いでお茶を濁したことは断じて許されることではない。小泉首相は自民党の中枢にあって、森派会長として悪政を推進してきたことには何の反省もなく、しかも「改革」の内容は、憲法九条の改悪や一層の国民負担増など、より反国民的なものであり、期待は一切もつことができない。
スペースマーク 不当に高い固定資産税引き下げよ
農民連は4月23日、固定資産税、相続税問題で総務省交渉を行いました。岩手、愛媛など26人が参加。総務省固定資産税課の広瀬係長、評価鑑定室の及川係長らが対応しました。
スペースマーク 農業用建物への課税
埼玉県妻沼町の渋沢萬吉さんは、地元・妻沼町と岩手県西根町に400頭の肉用牛を飼育する畜産農家。
スペースマーク 東京まるかじりをテーマに
東京食健連は4月21日、「東京農林水産業まるかじり」をテーマに討論集会を開き、20団体、40人が参加しました。新規就農者や新婦人都本部、全労連全国一般、全税関東京支部、自治労都職労公衆衛生部会、都職労経済支部の代表が、食と農、健康を守る視点でそれぞれの分野から問題提起しました。
スペースマーク 169カ所でいきいき交流
2001年産の産直米の契約時期を迎え、大阪新婦人と生産府県の福島・石川・大阪の農民連が交流会を開催。4月10〜15日の6日間、府下169カ所、1585人の新婦人会員のみなさんと交流しました。
スペースマーク 直ちに種子の検査を遺伝子組み換え稲反対署名提出
スターリンク汚染の可能性があるトウモロコシ種子の検査をただちに行え――「第4回『スターリンク』問題を考える議員と市民の懇談会」が開かれた4月20日、農民連も参加する「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」と「日本有機農業研究会」は、出席した農水省種苗課の担当者に申し入れました。
スペースマーク 青年部が第8回総会ひらく
千葉県連青年部は4月7日、第8回総会を開催。総会とレセプションに17人(女性3人)が参加しました。討論では、産直センターの部員から「JAS法の施行に伴い、今まで有機栽培に取り組んできた農家の位置づけはどうなるのか」などの質問が出されました。
スペースマーク 分析センターだより/有名冷凍食品企業が来所
●3月中頃、分析センターに有名冷凍食品企業の品質管理部の方が来ました。先に新聞「農民」で発表した基準値を超える残留農薬を検出した冷凍ホウレンソウの製造企業です。
スペースマーク 明乳争議団のアンケートと「食の安全を守る提言」から―(3)―
アンケートには、人手不足によって、品質管理に十分配慮できない職場の実態が如実に語られています。これは、安全を第一に考えるべき食品企業にとって致命的な問題です。私たちは、私たちが作った製品を安心して食べてもらうためにも、労働条件を早急に改善することを求めています。
スペースマーク 読者が作るページ
独自の調査研究で消費者に警告/農を学ぶ必読紙/料理欄を参考に楽しんでいます/新婦人産直で記事を活用して/分析だよりに…/知るほど腹立つ/私の言いたい事代弁してくれる/子どもたちの食生活の大事さ
スペースマーク かけ足で見たトルコ−下−
トルコ旅行中、1日に何回となく、バスを降りるたびに、チャイ(紅茶)を飲みました。このチャイは黒海沿岸部で栽培されています。トルコの北部は、西端部を除いては、黒海山脈といわれるシュマリ・アナドル山脈が、海岸近くまで追ってきて平野がほとんどないところ。黒海から湿った風が吹いてきて、その山々にぶつかるので1年中、雨が降ります。そのため紅茶の栽培に適しているそうです。

2001年4月30日・5月7日(第491号)

スペースマーク 開発輸入 国内法で規制できる
「開発輸入は規制できる!要は政府のやる気しだい」――開発輸入を好き勝手にやらせ、セーフガードをサボり続けてきた自民党政治。国会でこれを厳しく批判して、開発輸入に対する規制とセーフガード発動を強く求めた日本共産党の吉井英勝衆院議員に話を聞きました。
スペースマーク 市場や小売り関係者が参加
「配られたチラシに食糧問題という文字を見て、どういう団体の主催かも知らずに参加した」――主催者の予想をこえて多彩な顔ぶれの人たち22人が集まった「日本の食糧問題を考える懇談会」。埼玉県上尾市の「平和と革新をめざす上尾革新懇談会」(上尾革新懇)が主催して4月14日に開いたもの。地域の革新懇が、市場や小売関係者を中心に食糧問題をテーマに懇談会を開いたことは注目されます。
スペースマーク 「鳥獣害を考えるつどい」盛況
和歌山県農民連は3月17日、中辺路町で日本共産党和歌山県委員会と共催して「鳥獣害を考えるつどい」を開き、地元周辺はもとより橋本市や新宮市からも農民、行政関係者、議員など120人が参加しました。
スペースマーク 飼料問題、糞尿処理対策の学習会
茨城・県西農民センター畜産部と県西産直センター乳肉部会は合同で4月3日、糞尿処理対策と飼料問題の学習会を開き、酪農家7人と養豚農家3人が参加しました。
スペースマーク 米飯中心の食生活を
アレルギー症状の子どもたちが増えています。書店にいくと関係する本が多く出版されています。スギなどの花粉、ダニ、排気ガスのほかに、食物によるものが多く、食物アレルギーについて何冊もの本を書いている宮城県厚生協会、坂総合病院小児科科長の角田和彦先生にお話を伺いました。角田先生はビデオ『あぶない!!あなたの食と健康』にも登場します。
スペースマーク 私の地域でも立ち上げたい
山形県農民連女性部は3月30日、山形市の本沢公民館で第7回総会を開催し17人が出席。平田千代子会長のあいさつに続き、柴田雅子事務局長が、昨年度の活動などについて報告。女性部を大きくしながら、生き生きと農業に取り組み、新聞「農民」を増やしていく2001年度の運動方針を採択しました。
スペースマーク 明乳争議団のアンケートと「食の安全を守る提言」から―(2)―
雪印食中毒事件では、高度な衛生管理システムだといわれているHACCP(ハサップ)が、まったく「絵に描いた餅」であったことが明らかになりました。アンケートでも、同様の結果が出ています。
スペースマーク 生産・流通こぼれ話/新鮮、安全、美味しい農産物は消費者と農民が一体となってこそ
●日本農業新聞が全国消費者団体連絡会事務局長の日和佐信子さんのセーフガード発動についてのコメントを紹介している(4月11日付)。「ネギは店頭で輸入品をあまり見ないため、セーフガードの必要があるのかどうか実感がわかない…」と。どんな店をどの位見て回ったか知らないが、ネギの開発輸入のすさまじさと国内の流通について、よくご存知ないらしい。
スペースマーク かけ足で見たトルコ
3月中旬、「魅惑のトルコ周遊の旅」というツアーに参加しました。細かいところまでよく見てこれませんでしたが、新しい発見がいっぱいあり、楽しい旅でした。
スペースマーク 読者からの反響
「“農”を考える子どもたちからメッセージ」の記事(4月9日付)の中で、青森県十和田市の升沢江里さんが書いた「お父さんのお仕事」の作文に読者から次のような反響が寄せられています。
スペースマーク 演劇/現代に通じる批判楽しみ
前進座は五月に東京・三宅坂の国立劇場で劇団創立70周年記念公演をおこないます。記念の「口上」をはさんで、藤沢周平作品に初めて挑む「臍(へそ)曲がり新左」と歌舞伎の名作「寺小屋」の3本立てです。
スペースマーク 信州のおばあちゃんと“茶のみ”
12月のお茶飲みの時、「凍み大根」という、寒さを利用して作る「大根の高野豆腐のような食べ物」があり、とてもおいしいと聞きました。食べたことがない「おいしいものがある」と知ると、食いしん坊の私は、いてもたってもいられません。3月半ば、凍み大根の完成を待ち、再度、野沢温泉へ出かけました。
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