本の紹介

―全国食健連のブックレット―

“食”21世紀への伝言

ＷＴＯ協定改定は世界の流れに

　ＷＦＰ（世界食糧計画）が今年一月に「世界の栄養不良人口は八億三千万人」と発表したように、飢餓に直面する人々が増えています。二十一世紀を迎えた今日、食料・環境問題は人類共通の課題。

　農業や食料にも自由貿易と競争原理のルールを押しつけるＷＴＯ（世界貿易機関）体制では、深刻な食料問題を解決することはできません。「ＷＴＯ協定の改定を」の声は、世界の共通した流れ。この流れを日本でも大きく発展させることが求められています。ブックレットは食と健康、農業を守る運動に役立たせようと発行されたもの。

　第一部は「ＷＴＯってなに？　食料問題と私たち」、第二部は昨年二月に開かれた「ＷＴＯに関する国際シンポジウム」を詳しく紹介、第三部は「ＷＴＯ協定改定」がローマやソウル、シアトルでの国際交流などを通して世界の共通した流れになっていることを浮き彫りにしています。

　とくに第二部は、本邦初のシンポジウムの全文紹介です（フロアからの発言は要旨）。

　学習や対話を進めるうえでも必携のブックレットです。好評のビデオ「あぶない！！あなたの食と健康」（一本三千円税込み、送料別）ともあわせて活用してください。

＊申込みは農民連本部へ。