「農民」記事データベース20010514-492-07

福島・石川・大阪の農民連&大阪新婦人

169カ所でいきいき交流

 二〇〇一年産の産直米の契約時期を迎え、大阪新婦人と生産府県の福島・石川・大阪の農民連が交流会を開催。四月十〜十五日の六日間、府下百六十九カ所、千五百八十五人の新婦人会員のみなさんと交流しました。福島からは三十五人が参加。十三日には全体交流会が開かれ、佐々木健三・農民連会長があいさつ。「食べて学んで美しく」のテーマにそって、交流会場には試食の産直米、八百パックの餅、自慢の味噌・漬物、煎餅まで持ち込み、いきいき交流しました。参加した菅野(すげの)さんの感想を紹介します。
(福島県連 森谷精)


大阪の熱き農民応援団がいて耕す春がやってくる

福島・安達地方農民連 菅野正寿

 初夏の香りがする大阪で、新婦人のみなさんから元気をいっぱいもらった。四つの班と交流し、「福島の米は冷めてもおいしい」「産直米は安心できる」、そんな声をたくさん聞くことができた。

 岸和田支部の「のほほん班」では、「定年になったら全国の農家を励まして歩きたい」「農業体験ツアーを企画してみたい」など、頼もしい限りの農民応援団をひしひしと感じた。

 生野の「勝山班」では、入るとすぐ「前にも会ったよね」と声がかかりうれしかった。「年金暮らしの方もいるので産直米の月払制も考えて」「ふるさとの香りがするセット企画もあったらいいね」など、どんどん話がはずみ、笑いと励ましの交流になった。

 西支部の「コスモス班」では、子どもと一緒の若いお母さんから「産直米があるからご飯中心の食生活になるし、ボックス野菜があるから、いろんな食べ方を学ぶことができる」と。まさに子どもの未来のための「食べて学んで美しく」である。

 生野の「東桃谷班」では、年配の方から新婦人を立ち上げてここまで大きくしてきた話を聞いた。広島で被爆したご主人の闘病生活のなかで食と健康のことを深く考えるようになったこと、輸入野菜のおそろしさ(花が咲かない輸入ブロッコリーなど)を日々の買い物で感じていることなどを聞くことができた。

 各会場で発芽した種もみを分けてきた。秋にはきっと福島のコシヒカリのバケツ稲、プランター稲、保育園稲が稔っていると思う。喜びを共有できたらうれしい。大阪新婦人のみなさんの大らかさ、頼もしさ、たくましさ。熱き農民応援団がいて、耕す春がくるから、私たちは大地に向かうのだと思う。桜の花びらが舞うなか、急ピッチでトラクターで田んぼを耕している。ハンドルを握る手も軽やかに力が入る。

(新聞「農民」2001.5.14付)
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2001年5月

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