「農民」記事データベース20010521-493-04

東京 5・3憲法集会に五千人

“第九条を守り育てよう”


 小泉首相が憲法九条の改悪を公然と主張するなか、憲法記念日の五月三日、「生かそう憲法、高くかかげよう第九条」をスローガンに東京・日比谷公会堂で憲法集会が開かれました。雨が降り冷え込むなか、会場も超満員、会場外も傘をさしてスピーカーにじっと聞き入るなど五千人が参加、憲法改悪を許さないという大集会となりました。

 憲法改悪阻止各界連絡会や許すな!憲法改悪・市民連絡会などによる実行委員会が主催したもので、日本共産党の志位和夫委員長と社民党の土井たか子党首が初めて顔をそろえました。

 評論家の加藤周一さん、作家の澤地久江さん、土井党首、志位委員長がスピーチ。加藤さんは「冷戦が終わったいま、もう一度、どういう目標が必要なのか考える時がきている。それは、平和憲法を徹底させることだと思う。二十一世紀の国民的目標は、憲法を変えることではなく、これを育てることが目標」と強調。澤地さんは「いま私たちに必要なのは、属する組織を超えて『憲法を変えるなんてとんでもない』という声を上げていくことではないか」と話しました。

 土井党首は憲法九条を生かすため非核不戦国家宣言を政府にさせようと呼びかけ、志位委員長は、「憲法九条が二十一世紀にあたって日本の羅針盤になり、世界の進路をも照らし出す」と強調、憲法を守れの一点での国民的共同と団結をと訴えました。

 集会では、六人の各界代表の発言や中・高校生らによる憲法劇の上演なども行われました。集会後、参加者は右翼の妨害もありましたが、最後まで堂々と銀座をデモ行進しました。

(新聞「農民」2001.5.21付)
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2001年5月

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