茨城県西 畜産部、乳肉部会飼料問題、糞尿処理対策の学習会
茨城・県西農民センター畜産部と県西産直センター乳肉部会は合同で四月三日、糞尿処理対策と飼料問題の学習会を開き、酪農家七人と養豚農家三人が参加しました。 今回は循環型農法の研究を進めている株式会社ゼンケイの西達志さんから、し尿処理対策を中心に説明を受けました。 三年後に施行される環境三法によって、これまで資源として有効利用されてきた家畜排泄物が、環境や住民生活に影響をおよほす要因とされ、その適正管理が求められると同時に、取り締まりを強化。しかし、この問題は、経営面積の小さい日本の畜産経営にいたずらに規模拡大、多頭化、輸入飼料依存を推進してきた国にこそ責任があります。 国は大小の農家を集約する補助事業で大規模な設備建設を進めようとしています。これは多額の負債をかかえ、担い手の高齢化と後継者不足、農畜産物価格の低落が続く畜産農家にとって新たな投資を迫られることになり、畜産農家つぶしと言わざるを得ません。 私たちは、ゼンケイとも協力して微生物資材の活用と設備の共同購入などを行い、環境への配慮を図っていきたいと思っています。同時に、口蹄疫、狂牛病、O-157などの恐怖が広がる中、飼料の共同購入や畜産物の産直などで、国内の畜産業をなんとしても守っていく決意です。 (県西農民センター 北嶋誠)
(新聞「農民」2001.4.30・5.7付)
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[2001年5月]
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