セーフガード発動を東京浅草4・22雷大行進に三千人
「消費税増税ノー、セーフガードを発動せよ、国民生活の最低保障を!」のスローガンを掲げて、東京の下町・浅草の浅草寺をグルッとまわる“雷(かみなり)大行進”が四月二十二日に行われ、約三千人が参加しました。 チンチンドンドン、チンドンドン……行進の先頭では、派手な衣装を着たチンドン屋さんがにぎやかな音楽を奏で注目度バツグン! 沿道の商店主が街頭に出てきて手を振り、カメラを構える観光客も。「セーフガードの発動で日本農業を守れ!」などと大書したムシロ旗もひときわ目を引きます。 この“雷大行進”は、「消費税の廃止・引き下げ」や「国民生活の最低保障の確立」を求めて、東京下町の労働組合、民商、女性団体などが一九八九年以来とりくんできたものです。今年から農民連も実行委員会に参加。農産物の価格を守るセーフガードの発動がスローガンに加えられました。 「安い輸入品が増えているなかで、高級靴を履く人は限られてきて、仕事が減っている」と、靴メーカーに働く東京靴工組合員の鈴木健さん。輸入による国内産業の破壊が各分野で進んでいます。また、荒川民商の鈴木巧副会長は、「会員の八百屋さんが昨年廃業した。スーパーの値段にはとても太刀打ちできない」と、大型店の出店が商店街・地域経済を壊している様子を生々しく語っていました。 大行進出発前の集会では、千葉県農民連の大木伝一郎委員長が「セーフガードの暫定発動は、たたかいの大きな成果。これを本格発動につなげていきたい。靴や繊維にも広げるために共同してたたかおう」と力強く呼びかけました。
(新聞「農民」2001.5.14付)
|
[2001年5月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2001, 農民運動全国連合会