=安全・品質に責任のもてる労働のルールを=明乳争議団のアンケートと「食の安全を守る提言」から―(3)―
アンケートには、人手不足によって、品質管理に十分配慮できない職場の実態が如実に語られています。これは、安全を第一に考えるべき食品企業にとって致命的な問題です。私たちは、私たちが作った製品を安心して食べてもらうためにも、労働条件を早急に改善することを求めています。
人手不足を手ぬき作業でカバー「人員配置はどうですか」という問いには、「無理している」が六〇・九%、「手抜き作業でカバーしている」が二一・八%です。圧倒的な職場が、綱渡り状態で仕事をこなしており、「作業手順を守ったら仕事がやりきれない」と答えた労働者は五一・五%、半数以上です。オートメーション化された現場の仕事は、監視作業的な要素が増えて、大部分が一人作業です。ところが、トイレ交代・リフレッシュタイムの交替要員が「いない」という職場は、三分の二もあります。 労働者は、機械を無人で動かしながら、トイレに飛んで行って帰って来るという状況に置かれています。合わせて「昼休みがとれない時もある」といった声もあり、製品管理の問題とともに、労働者の健康問題としても重大です。 会社は、機械を一度止めてしまうと非常に大きなロスが出ることを承知で、見て見ぬふりをしています。私たちはこれを、「黙認の労働強制」と呼んでいます。 私たちは、補助作業員の配置も含めて一人作業を早急になくすことや、本採用で計画的に人員補充することなどを求めています。
(新聞「農民」2001.5.14付)
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[2001年5月]
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