2019年4月
■2019年4月29日(第1358号)
- 新規就農支援の後退を許すな!/国際フォーラム「国連家族農業の10年・農民の権利宣言を考える」
- 新規就農者にとって大きな支えとなってきた農業次世代人材投資事業(旧青年就農給付金)の改悪の動きが止まりません(表)。2017年度に青年就農給付金から改称したのに合わせて、返還要件や支給打ち切り要件を導入したのに続き、2019年度からは「準備型」を利用した先進農家などによる研修生の受け入れを廃止し、農の雇用事業として一本化することを決めました。
- 日米貿易協議はただちに中止を
- 4月15〜16日、茂木経済再生担当相とライトハイザー米通商代表が閣僚級貿易交渉を行い、ついに日米FTA(自由貿易協定)交渉がスタートしました。
- 改憲も増税も許さない
- 国民大運動実行委員会などが主催する定例国会行動が4月17日、衆院第2議員会館前で行われました。230人の参加者は「消費税増税は中止しろ」「社会保障は切り捨てるな」と声をあげました。
- 農のこころ
- 早起きの土鳩の加勢薯植うる
- 「軽減」税率のまやかし 安倍政権延命の実績作り
- 消費税10%増税に伴って導入されようとしている「軽減」税率。安倍政権は「負担軽減」と宣伝していますが、実態はどうなのか。3・13重税反対中央各界代表者集会で東京大学名誉教授の醍醐聰さんが行った記念講演の要旨(一部)を紹介します。
- 農家が得する税金コーナー(56)
- 農民連常任委員会と税金対策部は、春の仲間づくり大運動の総括を行い、「高齢化などで退会が増えている中で、退会数を上回る仲間づくりを進めるために、改めて仲間づくりの中心に、税金運動を位置づけることの重要性が浮き彫りになった」「税金運動に参加する会員に対して、税金対策部員の数が不十分で、かつ高齢化しており、税金対策部員の養成は急務」と強調し、2019年度も税金対策部員養成講座に取り組むことを決めました。
- こんなすてきな女性農業者が農民連会員に
- 「農業のこと、税金のこと、農民連で多くのことを学びたい」「こんな素敵な女性農業者に農民連の会員になってもらえて、本当によかった」――税金対策部員養成講座を県独自で開くなど、税金申告の取り組みに力を入れてきた兵庫県農民連で、新たな加盟が相次いでいます。新しい仲間の中には、子育て世代の女性の新規就農者も。新しい仲間が加わり、笑顔いっぱい、にぎやかに丹波市で行われた兵庫県農民連女性部の集いにおじゃましました。
- 旬の味
- 4月になり桜が咲き誇るようになると、日本の四季を感じます。日本全国どの地域にも桜の名所というのがあるとは思うのですが、わが宮城が誇る桜の名所は蔵王町のお隣、大河原町にあります
■2019年4月22日(第1357号)
- グリホサート(除草剤の成分)輸入小麦使用の食パンから検出/農民連食品分析センター強化 募金と「サポーター」の募集
- 私たちが日常食べることの多い食パン。総務省が2月8日に発表した2018年家計調査によれば、主食に占める支出金額は米が693円に対してパンや麺類などの小麦製品の消費はその数倍になっています。
- 豚コレラ封じ込めるため地域限定しワクチン接種を
- 「一刻も早くワクチン接種を実施してほしい」「飼養衛生管理だけではまん延は止まらない」「発生農家の再建と生活支援への強化を」――感染拡大が深刻化している豚コレラの問題で、農民連と畜全協(畜産農民全国協議会)、農民連ふるさとネットワークは4月8日、2回目となる農水省への要請を行いました。
- 種子法廃止でどうなる? わたしたちの食と農
- 昨年4月、国会で審議を尽くすことなく「主要農作物種子法」(種子法)が廃止されました。
- 農のこころ
- 種芋の個の貌揃う軒日差し
- TPP別枠輸入開始 豪州産を主食に、国産は備蓄に
- 昨年産米は作況指数98(やや不良)にもかかわらず過剰在庫が懸念されています。4年続きの米価値上げで需要が後退しているとされ、業者は先々の米価下落を懸念して、手持ちを極力減らす動きを強めています。
- 9の日宣伝
- 憲法共同センターは4月9日昼、東京・新宿駅西口で、定例の「9の日」宣伝を行い、13団体25人が参加しました。35人の方から3000万人署名に協力いただきました。
- 国連「農民の権利宣言」って?
(1/3)/国連「農民の権利宣言」って?(2/3)/国連「農民の権利宣言」って?(3/3)
- 世界人権宣言、国際人権規約、女性差別撤廃条約、子どもの権利条約…。第二次世界大戦後、国際社会は、人権を守るための枠組みを大きく発展させてきました。
- タネちゃん
- タネちゃん
- 蜜源になる草花を育ててみませんか
- このところ、ミツバチの減少を伝える報道が増えてきました。ネオニコチノイド系農薬と呼ばれる殺虫剤が使用されるようになったからではないかと、研究が始まっています。自然とともにあるのが農業ですから、農薬が原因だとすると心配です。
- 前進座5月国立劇場公演 通し上演「佐倉義民伝」
- 劇団前進座が歌舞伎「佐倉義民伝」の通し上演を51年ぶりに東京・国立劇場で行います。
- 食と漁の地域未来フォーラム/イラスト
- 全国の沿岸漁業・家族漁業者が横に手をつなぎ、日本の家族漁業と魚食文化を発展させようと、2015年に発足した「JCFU全国沿岸漁民連絡協議会(以下、沿岸漁民連)」は、今年の夏で満4年を迎えます。
- 旬の味
- 4月2日に第29回愛媛農民連女性部「たらの会」総会が内子町で開かれ15人が参加しました。手打ちうどんの講習会で80歳代の女性に講師をしていただき、昼食はもちろん、うどんと講師の方にちらしずしと漬物(自家製)までつくっていただきました
■2019年4月15日(第1356号)
- TPP11と日欧EPAで農産物輸入激増/第12回院内集会「日米FTA交渉をただす!」
- TPP(環太平洋連携協定)11と日欧EPA(経済連携協定)が動き出した結果、農産物の輸入が激増しています。
- すき込みは中止せよ! ナタネ問題で国に要請
- 農民連は4月4日、農水省が突然、ナタネの在庫のだぶつきや価格の下落を理由に、わずかな助成(10アール当たり3万円)と引き換えにナタネの青刈り・すき込みを呼びかけた「畑作構造転換事業」の問題で、農水省に要請を行いました。
- 税理士も10%にノー!
- 「10月消費税10%ストップ! ネットワーク」(10%ストップ!ネット)は、消費税が導入されてから30年目の4月1日、東京・新宿駅西口で街頭宣伝を行い、1時間あまりの宣伝で、10%中止を求める署名79人分が寄せられました。シール投票も実施しました。
- “改元で悪政ごまかし”許すな 3団体 国会前集会
- 国民大運動実行委員会と中央社会保障推進協議会、安保破棄中央実行委員会は4月3日、定例の国会前行動を行い、約200人が参加しました。
- 農のこころ
- 春田くろぐろ漢らの太き声
- 豊洲市場に重金属含む粉じん
- 多くの市場関係者が反対する中、昨年10月11日に東京都は築地市場の移転を強行し、豊洲市場を開場させました。しかし、反対運動の中で築地おかみさん会や「守ろう! 築地パレード実行委員会」が指摘した築地市場の欠点があらわとなってきています。
- 日本の牧畜、酪農業の嚆矢(こうし)/農民連30周年記念DVDできました
- 「野にあって国家に尽くす」という言葉を残した人がいます。広沢安任(ひろさわやすとう)(1830〜91)という人です。幕末から明治時代にかけて生きた武士、そして政治家で、日本初の洋式牧場を開いて、牧畜、酪農に生涯を捧げた人でもあります。
- 200キロのみそ仕込み
- 福島県の会津農民連では、毎年女性部と新日本婦人の会津若松支部の皆さんとみそ仕込みを行っています。
- ファーマーズトーク交流会/イラスト
- 宮城農民連青年部は3月30日、季節外れの大雪の中、丸森町の不動尊公園キャンプ場でファーマーズトーク交流会を行いました。
- 旬の味
- 1月1日、98歳の誕生日を施設で迎えた母が数日後、誤嚥(えん)性肺炎で入院しました。意識がなくなり、肩で息をする母の姿に、私は耳元で「お母さん、98年間よくがんばってこられましたね、お疲れさま。もうそんなにがんばらなくてもいいよ」と言ったのです
■2019年4月8日(第1355号)
- 地域の担い手育成
- 農民連ふるさとネットワークと農民連は3月21、22の両日、「担い手づくり先進地視察研修交流会」を開催しました。今年は千葉県の(農)多古町旬の味産直センターと(農)房総食料センター(横芝光町)、(農)さんぶ野菜ネットワーク(山武市)を訪問し、後継者育成や新規就農者の受け入れなどの取り組みを視察。多古町旬の味産直センターの若手生産者の角崎真琴さんや農業生産法人「ゆうふぁーむ」、さんぶ野菜ネットワークの新規就農者、川並正樹さんのほ場も見学するなど2日間かけて先進事例を学びました。
- 日米FTA交渉には応じるな
- 農民連と全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は3月28日、農水省に対して、TPP(環太平洋連携協定)11、日欧EPA(経済連携協定)、日米FTA(自由貿易協定)に関する要請を行いました。
- 日米FTA/「交渉入り」を明記
- 安倍首相は4月下旬に訪米し、首脳会談を行うことを提案しました。すでにトランプ大統領は5月下旬と6月に来日することが決まっています。これで4、5、6月の3カ月連続の日米首脳会談が開かれることになります。
- 10%増税ノー
- 消費税廃止各界連絡会は3月22日、東京・新宿駅西口で、消費税10%への増税を許さない宣伝行動を行いました。
- 農のこころ
- 乳牛の出産真近花蕾む
- 農家が得する税金コーナー(55)
- 所得税・消費税の確定申告、お疲れさまでした。
- ネオニコ大会議
- 4月14日、一般社団法人アクト・ビヨンド・トラスト主催の公開セミナー「ネオニコ大会議 食べものと生きものを守ろう!〜オーガニック給食の事例からネオニコチノイド系農薬を考える〜」が、東京都世田谷区の北沢タウンホールで開催されます。第1部は、2018年度に、同法人から研究助成を受けた研究グループによる最新のネオニコチノイド系農薬に関する研究報告会、第2部はネオニコ情勢などを取り巻くパネルディスカッションとなっており、第1部の研究報告会では、農民連食品分析センターも助成を受けて実施した「国産鶏卵のフィプロニルおよびネオニコチノイド系農薬の残留農薬調査」の結果についての報告のほか、ネオニコチノイド系農薬の人体影響などを取り扱った最新の報告に触れられる内容となっています。
- 30周年記念パーティー
- 重税反対統一行動も終えた3月13日、茨城県の常陸野農民センターは結成30周年の記念パーティーを小美玉市で行いました。
- 農業をとりまく現状学ぶ
- 3月12日、金沢市のコープおおぬか内にある会議室で、石川県の新日本婦人の会ひかり班9人の方々に、農業をとりまく現状について学習会を開き、石川農民連の宮岸美則会長が講演しました。
- 自慢の逸品
- 四国山脈にほど近い愛媛県内子町。そのなかでも久万(くま)高原町と隣り合わせに位置する田渡地区にある「小田農産加工所みのり」は、地域でとれた山菜、野菜などを使った加工を始めて20年になります。餅つきを中心に、年2回のふるさとの味の詰め合わせセットの発送などを行っています。
- 旬の味
- 桜の花がほころび始め春らしくなってきました。先日玉ねぎの周りの草取りをしていると、少し先の草の間にワサビ菜が育っており、さっそく採って帰り、夕食の付け合わせにしました
■2019年4月1日(第1354号)
- 統一地方選挙 前半戦(4月7日投票)/国際フォーラム開催のお知らせ
- 4月7日投票で統一地方選挙(前半戦)が行われます。自公議員が7割を占めている新潟県議会。今回の県議選で「安倍政治を許さない」を旗印に、県議会の力関係を変え、民主的な県政を実現するために、昨年12月、「バランスのとれた県議会を実現する県民の会」(県民の会)が発足。これまでの国政選挙や県知事選で築いてきた市民と野党の共闘の流れを生かして県議選をたたかうことになりました。
- 消費税10%中止署名15万人超を初提出/地方選・参院選で政治変えよう/安倍政権の暴走止めるぞ
- 「10月消費税10%ストップ! ネットワーク」は3月20日、「いま上げるべきではない。消費税10%ストップ!署名提出集会」を開きました。会場いっぱいの240人が参加し、15万4764人分の署名を自由党、共産党、立憲民主党、社民党の野党議員に託しました。
- 統一地方選挙で地方から安倍「官邸」農政ノーの声を
- 安倍暴走政治に審判を下す統一地方選挙が始まりました。前半戦(4月7日投票)は、11道府県知事選挙、6政令市長選挙、41道府県・17政令市の議員選挙が行われ、後半戦(4月21日投票)で市区町村の首長・議員選挙がたたかわれます。統一地方選挙は、7月にたたかわれる参議院選挙の前哨戦であり、住民のくらしや自治体のあり方だけでなく、日本の農業と国民の食料にとって重要な意義をもっています。そして、安倍暴走政治に審判を下す絶好のチャンスです。
- 農のこころ
- 畑道の出で足早き雪間草
- 漁業を考えるつどい/イラスト
- 3月9日に香川県丸亀市で「漁業を考えるつどい」が開かれました。
- 農家が得する税金コーナー(54)
- 確定申告が法定期限内(3月15日まで)に間に合わなかったり忘れたりした場合、なるべく早く申告しましょう。この場合、「期限後申告」として扱われます。納めるべき国税があるのに申告せず、期限内に納税しないと、延滞税だけでなくペナルティーとして無申告加算税がかかる場合があります。
- 本の紹介/堀 俊一 著 わたしのエコひいき農業―有機無農薬栽培の実際
- 農民連に団体加盟している農業技術の研究会「農の会」の会員で、千葉県で野菜を中心に農業改良普及員を務めてきた堀俊一さんが、有機無農薬での野菜栽培のガイドブックを発刊しました。名付けて『わたしのエコひいき農業 有機無農薬栽培の実際』。
- 台風被害うけた農業用施設農家らの要請運動で再建進む
- 昨年の台風21号で甚大な被害を受けた大阪泉州地域で農業用ハウスや玉ねぎ小屋の再建が進んでいます。
- 学校給食にもっと地場産を
- 3月12日、「子どもと教育」「税と社会保障」「食と農業」「環境と平和」の分野で、千葉県母親大会実行委員会と、県との懇談会が行われました。「食と農業」は農民連女性部が担当し、発言しました。
- 山形 県農民連女性部が総会
- 3月1日、山形市で山形県農民連女性部第25回総会が開催されました。総会前、県農民連副会長の渡沢賢一さんから「家族農業の10年」と題しての学習講演会があり、戦後からの農業政策や家族農業についての解説がありました。
- 旬の味
- 茶産地への移住者がここ数年少しずつ増えています。美しい茶畑の景観や田舎暮らしにあこがれを抱き、主産業である茶の生産にも興味を持つ若者が増えてきました
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