「農民」記事データベース20190401-1354-11

旬の味


 茶産地への移住者がここ数年少しずつ増えています。美しい茶畑の景観や田舎暮らしにあこがれを抱き、主産業である茶の生産にも興味を持つ若者が増えてきました▼「新規就農」として新たに茶の生産を志したのは、3年で5人くらい。近隣の都心部から移り住んできました。新規就農者が学校などで学んだ技術を生かし、地元のベテラン農家と肩を並べた製品をつくることはすぐにはできません▼しかし、6次産業の切り口で茶の生産だけでなく、カフェの運営やスイーツの開発などを行い、消費者に茶業への魅力を直接自分達の言葉で伝える若者や、あえて耕作面積を減らし、小売り販売にも精を出し、イベント出展などに力を注ぐ若者もいます▼新規就農というとそれだけではなかなか食べていけない、軌道に乗るまで時間がかかるなど様々な難題があります。しかし、そうした努力が安定した収入や顧客確保への第一ステップとしては有用で、それぞれが志したい農業をすることにつながると感じています。

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(新聞「農民」2019.4.1付)
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2019年4月

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