「農民」記事データベース20190408-1355-10

自慢の逸品

愛媛 内子町
緋のかぶら漬け
小田農産 加工所 みのり


地元産の柚子酢で香り良く

画像  四国山脈にほど近い愛媛県内子町。そのなかでも久万(くま)高原町と隣り合わせに位置する田渡地区にある「小田農産加工所みのり」は、地域でとれた山菜、野菜などを使った加工を始めて20年になります。餅つきを中心に、年2回のふるさとの味の詰め合わせセットの発送などを行っています。

 なかでも愛媛の特産品でもある「緋(ひ)のかぶら漬け」は、私たちグループの自慢商品の一つです。昨秋は大根、白菜同様、伊予緋かぶの生育も良く、緋色が鮮やかに仕上がりました。

 5人のメンバーが手分けして栽培したものを持ち寄り、共同で加工します。洗ったかぶの皮取り、スライス、水漬け、塩漬け、酢漬けと、数回の工程を経て本漬けします。10日くらいで仕上がりますが、味も、色合いも年ごとに違い、真空パックして商品化するまで気が抜けません。

 1年前には畑での出来が悪くて、販売する品が足りず、年が明けてから、畑に残っていた小さいかぶをもう一度加工したのですが、幸い、今年はたくさんの量を漬け込むことができました。

 色合いは塩漬けの後の酢漬けで決まりますが、私たちは橙(だいだい)酢のかわりに地元産の柚子酢を使用。費用はだいぶ高くつきますが、柚子酢の香りが残り、自慢の味となっています。

 桶(おけ)1杯のかぶ漬けは、これからが正念場です。4月下旬に発送予定の「ふるさと小包み」の準備が始まります。

 平均年齢は80歳のメンバー5人、まだまだ元気です。地域の資源をいかし、安全・安心の商品づくりをモットーに、都市と農村のパイプ役として少しでも長く続けたいと思っています。

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笑顔のすてきなメンバーの皆さん(内子町広報課提供)

(加工所みのり・愛媛県農民連女性部たらの会 中田明美)

 「緋のかぶら漬け」▼価格 1袋160グラム 300円(代金は郵便振替で) ▼製造・販売 小田農産加工所みのり(愛媛県喜多郡内子町中田渡53−1) ▼取り寄せ 電話 090(9779)4845(中田さん)まで

(新聞「農民」2019.4.8付)
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2019年4月

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