「農民」記事データベース20190415-1356-08

会津農民連女性部
=福島=

200キロのみそ仕込み

新婦人会津若松支部の皆さんと


東日本大震災前から続く

 福島県の会津農民連では、毎年女性部と新日本婦人の会津若松支部の皆さんとみそ仕込みを行っています。

 東日本大震災前から長く続くみそ仕込みですが、毎年11月下旬に行っていました。ただ、冬の間の発酵が進まないことなどを踏まえ、今回は3月7日に行いました。

 仕込んだみそは合計200キロ。50キロ入るみそ樽(たる)に4個作りました。毎年、何かしら機械の不具合などに悩まされてきましたが、今回はスムーズに仕込むことができてとてもほっとしました。

(福島・会津農民連 佐藤哲子)


参加者の感想

 消費者と生産者
 顔の見える関係

  会津農民連女性部 渡部よしの

 毎年恒例となったみそ仕込み。3・11前から産直運動の一つとして続けてきました。種まきから取り組んだこともありましたが、今年も喜多方市の加工施設で、わいわい楽しくおいしく仕込み終わりました。お昼ご飯は、みなさんの自慢の一品を頂きながら、食や環境の話題、政治の話題と盛り上がりました。

 地産地消、身土不二、そして消費者と生産者の顔の見える関係にしたい!――皆さんの熱い思いが込められたみそ樽は会津農民連事務所で秋までねかせます。

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豆をつぶす作業もひと苦労

 食と農を取り巻く環境は、命へのまなざしを忘れさせるかのような政治によって岐路に立たされている昨今ですが、私たちのこうした活動の積み重ねで、健やかに生き続けられる社会を次世代につないでゆきたいと改めて感じた一日でした。

 食にこだわり、
 安全・安心求め

  新婦人会津若松支部 産直部 大竹きよ子さん

 食にこだわり、安全・安心を求めてみそづくりを始めて20数年。原発事故の年は「今年はみそつくれないね」と辛苦しましたが、「在庫があるから使っていいよ」と渡部よしのさんが快く提供してくださったので中断せずにすみました。安堵(ど)し、寛大な心に感謝でした。

 今年は圧力鍋利用の2回目。「うまくいきますように」と念じ、豆が煮えて小指と親指でつまんだら「柔らかい!」と感激。機械も順調、塩、麹(こうじ)を加えて混ぜるのが重労働。10人の手でこね、ひと汗かいて運動不足解消。

 最後にみそ玉を樽に投げ入れる時は「安倍はやめろ」「増税やめろ」…「いや、怒りじゃなく“おいしいみそになれ”でしょう」と会話も弾み、200キロの仕込みに大奮闘しました。

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みんなでわいわい楽しくみそ仕込み

 動いた後のご飯のおいしかったこと。持ち寄りのおかずもおいしかったけど、農民連の会員さんの具だくさん豚汁や自家製そばは格別でした。いっぱいご馳走になり、百倍力で午後もがんばれました。

 農民連の皆さんには、材料の手配から食事の心配までしていただき、ありがとうございました。

(新聞「農民」2019.4.15付)
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2019年4月

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