「農民」記事データベース20190429-1358-06

農家が得する
税金コーナー
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2019年も税金対策
部員養成講座を行います

 農民連常任委員会と税金対策部は、春の仲間づくり大運動の総括を行い、「高齢化などで退会が増えている中で、退会数を上回る仲間づくりを進めるために、改めて仲間づくりの中心に、税金運動を位置づけることの重要性が浮き彫りになった」「税金運動に参加する会員に対して、税金対策部員の数が不十分で、かつ高齢化しており、税金対策部員の養成は急務」と強調し、2019年度も税金対策部員養成講座に取り組むことを決めました。

 一方、今回の調査で、「全国に250名以上の対策部員がいることが明らかになっています。彼らが仲間づくりに足を踏み出せば組織を大きく前進させる可能性があります」と、税金対策部員がさらにレベルアップすることで、全国で仲間づくり運動を前進させることができることも指摘しています。

 都道府県連及び単組レベルでの税金対策部員を質量ともに養成することは急務です。

 そこで、全ての組織が税金の自主計算・自主申告運動に取り組める組織になるために、税金対策部員養成講座を開催します。

 税金運動に参加する組合員の20人に1人を目安に税金対策部員の養成をめざしましょう。

 この養成講座のカリキュラムは、税金対策部員が農家自身の自主計算・自主申告を進めることを推進・援助するために力量を身につけることをめざします。昨年までのテキストと例題を基に事前にテキストを作成し、取り組みやすくします。

 第1回の税金対策部員養成講座は、東京・近畿・岡山・九州の4カ所で開催します。2回目以降もブロック単位、県単位で養成講座を開講できるように努めましょう。

 自らが税金の力を身につけたいという方はもちろん、自分の県でも養成講座を開催したいという方も、ぜひ参加してください。

 都道府県連を通じて、5月17日(金)までに農民連本部に申し込みください。

 税金対策部員養成講座の概要

 (初級編)

 5月 1回目 確定申告の結果が、国保税、介護保険料、後期高齢者医療保険料などに直接、影響することを学ぶ
 6月 2回目 主な所得の出し方を学ぶ  農業、事業、不動産、給与、年金、一時
 7月 3回目 税金ノートを書き込み、所得のまとめ(白色申告)を作成する
 8月 4回目 専従者控除、専従者給与の計算、減価償却費の計算をする
 9月 5回目 主な所得控除を学ぶ 人的控除、医療費控除、生命保険料控除、障害者控除
 10月 6回目 専業農家(白色)の所得税確定申告書の書き方を学ぶ
 専従者控除を取った場合と取らなかった場合の国保税の計算を学ぶ
 11月 7回目 年金+赤字農業の所得税確定申告書の書き方を学ぶ
 農業の赤字を申告した場合としなかった場合の後期高齢者医療保険料の計算を学ぶ
 12月 8回目 サラリーマン+赤字農業の所得税確定申告書の書き方を学ぶ

 補講(希望者)

 1回目 専業農家(青色申告)の所得税確定申告書の書き方を学ぶ
 2回目 土地、株の譲渡、退職金の所得税確定申告書の書き方を学ぶ
 3回目 消費税 簡易課税の確定申告書の書き方を学ぶ
 4回目 消費税 本則課税の確定申告書の書き方を学ぶ

(新聞「農民」2019.4.29付)
ライン

2019年4月

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