新婦人迎え学習会農業をとりまく現状学ぶ石川
3月12日、金沢市のコープおおぬか内にある会議室で、石川県の新日本婦人の会ひかり班9人の方々に、農業をとりまく現状について学習会を開き、石川農民連の宮岸美則会長が講演しました。
学習会資料を基に、前半は戦後の政治・農政についてひも解き、いかに日本がアメリカのいいなりになってきたのかを時系列で学びました。後半はこれまで国が管理してきた米・麦・大豆の種子を企業に開放する主要農作物種子法の廃止や、種子市場の動向(日本の種苗会社であるタキイ、サカタも狙われる可能性あり)、人体や生態系を脅かす農薬の危険性(除草剤・殺虫剤)について話しました。 日本の食料自給率は38%、 約6割は外国産という事実と、世界の先進国では自国の農業を守り、自然環境に配慮し、安全な食料を作っていこうという流れに対して、日本は食料の根本であるタネも守らず、環境と身体に悪影響を及ぼす農薬(グリホサートやネオニコチノイド系農薬)を推奨していることを告発しました。 さらに遺伝子組み換え食品・作物や食品表示も今後どうなるのかという、私たちにとってもとても大切な問題をこの国はどうするのかなど、この負の連鎖を根本から変えるには、政治を変えていくしかないと思いました。 また、少しずつ増えてきた低農薬で栽培されたお米(特別栽培米)についての学習機会を増やして情報を発信すること、生協などに働きかけるなど今後の活動のヒントを話しあいました。そして、それらを若い世代にどう伝えていくかが大切だと実感した学習会でした。 (石川農民連 藤田岳夫)
(新聞「農民」2019.4.8付)
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[2019年4月]
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