2004年8月


2004年8月30日(第649号)

スペースマーク 米価暴落対策を急げ 米国産牛肉の輸入解禁やめろ
「米価暴落対策を急げ!」「アメリカ産牛肉の輸入解禁をやめろ!」――全国食健連と農民連は8月11日、食と農をめぐる差し迫った二つの問題で、農水・厚労両省と交渉しました。真夏の太陽が照りつけるなか、農水省前の行動には、国公労連、新婦人など労働者・消費者を含めて200人が参加。千葉県農民連の大木伝一郎委員長は「早期米地帯ではすでに稲穂が黄金色に色づいている。しかし農家の顔色は、米価暴落の先行き不安からまっ青だ。この原因は『米改革』。われわれは徹底的にこれとたたかっていく」と決意表明しました。
スペースマーク BSE全頭検査の継続を
「BSE全頭検査を守れ!」――。米価問題と並行して、厚労省に対しては「アメリカ産牛肉の輸入禁止の継続を求める要請」を行いました。アメリカが執ように輸入解禁に向けた圧力をかけ、小泉内閣が、世界に誇るべき日本の全頭検査を切り崩そうとしている緊迫した情勢のもと、農家、消費者、労働者、研究者など25人が参加。新婦人の代表は250団体・5000筆の署名を提出して、全頭検査の継続を強く要請しました。
スペースマーク WTOは「前門の虎」農政改革は「後門の狼」》上《
小泉「農政改革」の青写真を検討している農政審(食料・農業・農村政策審議会)は8月10日、「食料・農業・農村基本計画」の見直しに向けた「中間論点整理」をまとめました。審議会(企画部会)は9月から議論を再開しますが、当初予定されていた12月の「最終報告」を見送り、「見直し基本計画」の形で結論を出す予定です。
スペースマーク 収穫機械のリース支援を 枝豆・ネギ…収穫ゼロ種・肥料代助成を
7月に新潟県を襲った豪雨災害では、冠水・浸水・土砂流入などによる農作物や田畑、農業機械などの被害が70数億円にのぼっています。こうしたなか、新潟県農民連は8月9日、県農水部に「7・13集中豪雨災害に関する農業関係被害への緊急要望書」を提出して交渉しました。
スペースマーク 食糧主権を求めよう
7月22日から8月4日まで、「食糧主権を求めるアジア民衆キャラバン」の代表が来日。名古屋、大阪、岩手、東京などを精力的にまわり、各地で農民連や食健連、生協、JAなどと意見をかわし、農業の現場も見て回りました。また、農民連ふるさとネットワークの結成総会とレセプションにも参加しました。
スペースマーク JA、自治体、共済組合…9冊
参議院選挙たけなわのころ、県連から、注文していた雑誌『農民』が50冊、わが家に届きました。しかし選挙結果が判明してからも、しばらくこん包されたまま、わが家の片隅に積まれたままでした。
スペースマーク 学校給食に安全な地元農産物どう仕入れたらよいか
「調理員としての誇りと生きがいを持てる職場を!」――。自治労連千葉県本部現業評議会は7月24日、給食職員学習交流集会を開催。調理員など58人が参加し、「子どもたちによりよい給食を」との思いから話し合いました。
スペースマーク 農民連新川センターとCOOP とうもろこしフェスタ 富山
富山農民連新川センターとCOOPとやまは7月25日、第2回とうもろこしフェスティバルを行いました。
スペースマーク 稲穂直径20メートル枯れる
青森県東津軽郡蓬田村の松本武秋さん(青森県産直ネット代表・県連副会長)の田んぼに直径20メートルほどのミステリーサークルが出現。稲が変色して枯れはじめ、小さな村で大きな話題になっています。
スペースマーク 映画/120周年迎える秩父困民党事件「草の乱」神山征二郎監督
明治政府による軍備増強の増税策と生糸価格の暴落で、養蚕農家は極度に困窮していた。そこにつけこむ高利貸したち。多くの農民が、借金返済ができず「身代限り(破産)」となって田畑を取り上げられていった。こうしたなか、秩父の農民は、自由民権運動と結びついて秩父困民党をつくり、役所に救済の請願をするが受け入れられない。
スペースマーク 旬の味
暑かった北海道の夏もようやく一段落し、秋の気配が漂いだした。田植えを終えたと思ったらもう収穫、なんと1年の早いことか。おまけに稲の生育が早く、平年では9月下旬の稲刈りが上旬に始まる予想だ。タマネギの収穫、秋小麦の播種と重なり忙しい収穫期となりそうだ

2004年8月16日(第648号)

スペースマーク ふるさとネットワークで国民へ
「日本列島3000キロの農産物を、安全・安心、国内産を求める広範な国民に届けよう」――。消費者、流通業者などと連帯して、日本農業と農山村の再生と復権をめざす「農民連ふるさとネットワーク」(略称・ふるさとネット)が8月3日、結成されました。
スペースマーク WTO交渉「枠組み合意」にみる明と暗
「玉虫色のきわみ」「ガラス細工のような合意」――8月1日、スイス・ジュネーブのWTO本部で開かれていた一般理事会は、今後の交渉の大枠を示した「枠組み合意」を決定しました。この合意を受け、来年春以降、交渉が本格化し、2005年12月に予定されている香港でのWTO閣僚会議を経て、2007年1月前に最終決着することがもくろまれています。
スペースマーク 大地の恵み ふるさと自慢市
「ふるさとネット結成、おめでとう!」「カンパーイ」――ふるさとネット結成総会第1日の夜に開かれた記念レセプションには、農民連や産直協の生産者のほか、流通業者や民主団体・労働組合などの来賓も多数かけつけ、総勢270人の参加者で大きく盛り上がりました。
スペースマーク 初年度の業務計画について(要旨)
最初にみなさんに訴えたい点は、まず一歩を踏み出すということです。同時に、情勢をしっかり学習し、原点を忘れずに力を合わせてがんばっていきましょう。
スペースマーク 農民連ふるさとネットワーク結成宣言
1989年1月の農民連結成時に採択された「農民連行動綱領」は、「農民運動の基本目標を、日本農業の自主的発展と家族労働を基本にした農民経営の安定におく」と述べています。そして、「農民運動の原点はものをつくり育てることです。生産を放棄し、生産をあきらめるとき、農業破壊の政治に怒りをもつことも忘れる」(農民連結成大会への報告)という立場から、「ものをつくってこそ農民」を合言葉に、生産を農民運動の最も中心的な柱として活動してきました。
スペースマーク 「農民連ふるさとネットワーク」の結成の意義と役割について
1989年1月の農民連結成時に採択された「農民連行動綱領」は、「農民運動の基本目標を、「日本農業の自主的発展と家族労働を基本にした農民経営の安定におく」と規定しました。そして、「農民運動の原点はものをつくり育てることです。生産を放棄し、生産をあきらめるとき、農業破壊の政治に怒りをもつことも忘れる」(農民連結成大会への報告)とし、生産を農民運動の最も中心的な柱として活動してきました。
スペースマーク 読者からのお便り
流山高校生の農業体験に感激/新聞「農民」の記事を資料に/農協合併の目的わからない/中山間地の請願当地でも提出へ/リンゴ火傷病で圧力に屈する
スペースマーク 『きくまの民話と伝説』
その話しは、わしが坊主のころ、おじいさんからよう聞かされたもんじゃ。ほじゃけんそうとう昔の事じゃがのおぅ。
スペースマーク 健康/風邪を引かない簡単な方法
風邪は万病のもとと言いますが、周りを見ても風邪をひきやすい人が多いのが気になります。私は、もともと身体が丈夫な方ですが、とくにここ数年は風邪とは無縁な生活です。そこで、毎日行っている簡単な健康法を紹介します。
スペースマーク 証言 私の戦争体験
1941年12月8日、宮崎中学校(旧制)の2年生だった私は、校庭で開かれた朝礼で、真珠湾攻撃での我が軍の大きな成果を聞いて心が躍ったことを鮮明に思い出します。
スペースマーク 憲法九条 今こそ世界に輝かせよう
憲法改悪の動きが強まるなか、「平和を求める世界の市民と手をつなぐために、あらためて憲法九条を激動する世界に輝かせたい」と、著名な文化人が呼びかけ人となって、「九条の会」が発足。その記念講演会が、7月25日、東京都内のホテルで開かれました。
スペースマーク 農民連の産直運動と結んで仲間づくりを
新婦人中央本部は7月31日、都道府県本部産直担当者会議を開きました。「農民連が“ものを作ってこそ農民”の真価を発揮して、安全・安心、信頼できる食べものを届けてくれる」と高田公子会長。「食べることは誰もが感じる喜び。産直運動の強みを生かして、仲間を大きく増やそう」と訴えました。
スペースマーク 地産地消の醤油作り視察
千葉県酒々井町で、街の米屋さんが始めた無農薬の米づくり「西東京・米研村」。7月18日の今回も、6月に続いて草取りを行いました。
スペースマーク 本の紹介/坂井由衛「岐阜県労農運動思い出話」復刻版
この本は生々しいたたかいの実録です。1923〜30年ころ、厳しい年貢の取り立てに加えて、長良川流域の河川改修計画が持ち上がりました。この計画は、上流域の乾田化のために下流の農地、農民を犠牲にするというもの。犠牲になる地域には、小作料減免闘争で訓練された農民組合が存在していました。
スペースマーク この人/渡辺 満広さん(34)
全国ふるさとネットのスタッフとして福島県から上京、7月から農民連本部で働いています。
スペースマーク 旬の味
参院選で農業団体が推す自民党の候補が落選。農協中央会にはポスターがベタベタ張ってあったが、地元の農協にはポスターもチラシもなかった

2004年8月9日(第647号)

スペースマーク 遺伝子組み換えの輸入ナタネ鹿島港周辺で運搬中こぼれ落ち自生
食用油や飼料向けに輸入されている遺伝子組み換えナタネが、運搬作業中などにこぼれ落ち、茨城県鹿島港の周囲で自生していることが、農水省の調査で明らかになりました。商業栽培されていない輸入国での遺伝子組み換え汚染が明らかになったのは、恐らく世界でも初めてです。
スペースマーク 海上デモから20年 板倉隆港湾委員長に聞く
今年は、1984年7月15日に韓国米の輸入に反対して、はじめて横浜で海上デモが取り組まれてから20年目となります。そこで、この運動の中心を担ってきた港湾労働組合の板倉隆委員長にインタビューしました。
スペースマーク 初めての穂肥診断勉強会準産直米の経験じかに聞きたい
みのう農民組合米部会は、7月25日、万来屋物産の萩尾次郎氏を講師に、初めての穂肥診断勉強会を開きました。
スペースマーク 農民連本部に読者から次々届く自給率向上の国民署名
全国食健連が、来春までに百万筆を目標にとりくんでいる「食料自給率の向上を求める国民署名」。新聞「農民」で紹介されるや、読者の方からたくさんの署名が農民連本部に寄せられています。40%と異常に低い日本の食料自給率。ところが小泉内閣は、「食料・農業・農村基本計画」で掲げた45%に向上させる目標すら放棄しようとしています。署名を集めてくれた読者の方々に、食料・農業への思いを聞きました。
スペースマーク 米食肉企業(タイソン・フーズ社)にBSE全頭検査要求する
アメリカの食肉加工最大手、タイソン・フーズ社の労働者が、職場環境の改善とBSE検査の実施を求めてたたかっています。アメリカの労働者の要求は、BSE全頭検査を支持する日本の世論の正しさを裏づけるもの。7月下旬には労働組合の代表が来日し、日本の市民・労働者に支援を呼びかけました。
スペースマーク 分析センターだより/遺伝子組み換えの見分け大変なのは大豆などの加工品
現在、厚労省による審査を経て、認められた遺伝子組み換え作物には、ジャガイモ、大豆、トウモロコシ、ナタネ、テンサイ、ワタがあります。
スペースマーク ホタル祭りみんなで草取り作業
山田町は千葉県北東部の人口1万2千人の町。町名は田畑・山林に恵まれた純農村地帯であることに由来します。そんな昔ながらの自然、里山のあるふるさとの原風景を残そうと、ホタルやメダカの生育環境を守る活動が「山田町ほたるの里保全育成協議会」によって進められています。そして7月19日、同協議会と町商工組合、農民連山田町農民組合(宇井正一組合長)の協賛で、第1回「ほたる祭り」が開かれました。
スペースマーク 視野が広がった 誇りをもった 悩み語った
農民連青年部「夏の学習交流会」が7月22日から23日まで、神奈川県で開かれ、40人の青年が集まりました。交流会ではソーセージ作りとバーベキューを行ったほか、横浜港の輸入農産物を見学。参加した青年は、「とても楽しかった」「交流し、語り合うことで、自分の考えが深まり、視野が広がった」「安心・安全なものを作っていることを誇りに思った」などと感想を語っています。
スペースマーク 旬の味
雑草の勢いがすごい。3回目のあぜ草刈りをしているとネジバナが咲いていた。刈るのが惜しくて、そっと残し、愛らしい花にしばし見とれた

2004年8月2日(第646号)

スペースマーク 米価下落くいとめよ政府は直ちに米価暴落対策をとれ!「8・11中央行動」
「政府古米の放出をストップしろ」「計画に見合う備蓄米の買い入れを」――農民連は7月21日、底なしの様相の米価下落をくいとめる緊急対策を農水省に要請しました。しかし交渉を通して浮き彫りになったのは、「米改革」による主食・米に対する責任放棄。農民連は、政府に緊急対策の実行を迫る幅広い共同を呼びかけるとともに、8月11日には農水省前での大衆要請行動や農水省交渉を予定しています。
スペースマーク 「基本計画」見直しの“骨子案”出る
「食料・農業・農村基本計画」の見直し作業を進めている農水省の審議会は21日、第15回企画部会を開き、生源寺眞一部会長が中間論点整理の「骨子案」を示しました。
スペースマーク 新潟県43市町村で採択
中山間地制度の利用が全国でも2番目に多い新潟県で、「中山間地地域等直接支払い制度の存続を求める請願・陳情」を採択する議会が相次いでいます。新潟県連は六月議会にむけて、この制度を利用している県内の63議会に郵送で請願書を提出。7月23日現在、採択が43自治体に上っています。不採択はありません。
スペースマーク 食と農守る国民的ネットワーク結成にぜひ理解・協力をいっせいに合同「稲見会」
「食と農を守る国民的ネットワークの力で食糧自給率の向上を」――。8月3〜4日の「農民連ふるさとネットワーク」の結成に向けて、佐々木健三会長をはじめ農民連の在京役員は7月21日、労働組合・民主団体をまわり、「ふるさとネット」への理解と協力を呼びかけました。
スペースマーク 五輪レスリング出場 池松和彦選手 壮行会
アテネオリンピックのレスリング・フリースタイル(66キロ級)に出場する池松和彦選手の壮行会が、7月9日、福岡県小郡市の七夕会館で開かれました。
スペースマーク 大豆トラスト種まき
千葉県八日市場市飯塚の寺本幸一さんの休耕田をよみがえらせ、大豆を作りはじめて七年目。今年も、東総農民センターの今井睦子さん、寺本さん夫妻の全面的な協力を得て、7月11日、大豆の種まきをしました。
スペースマーク 本の紹介/『おばあちゃんのお茶うけPart2』吉田文子著
新聞「農民」で料理コーナーを連載していた吉田文子さんの「おばあちゃんのお茶うけ」の続編本『おばあちゃんのお茶うけPart2』ができました。
スペースマーク お待たせ! 農民連のおすすめの宿
さぁ、待ちに待った夏休みの到来です! 農民連オススメの宿を紹介します。詳しくは宿に直接お問い合わせください。
スペースマーク 経済的でだれもが安全に楽しく利用できるYH(ユースホステル)戦争体験の手記募集します
ユースホステル(YH)は、誰もが安全に楽しくそして経済的に旅ができるようにと考えられた世界的な「旅の宿」ネットワークで、日本では現在、約350カ所あります。宿泊料金は1泊2食付きで5千〜6千円とたいへん経済的です。ペンションタイプ、旅館、自宅、神社・仏閣の宿坊を契約したもの、廃校を利用したものなど、いろいろあります。
スペースマーク 旬の味
減農薬という表示は簡単にできないが農薬を減らしているという表示はできる
ライン

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