集中豪雨被害で緊急要望
収穫機械のリース支援を
枝豆・ネギ…収穫ゼロ種・肥料代助成を
新潟県に県農民連
七月に新潟県を襲った豪雨災害では、冠水・浸水・土砂流入などによる農作物や田畑、農業機械などの被害が七十数億円にのぼっています。こうしたなか、新潟県農民連は八月九日、県農水部に「7・13集中豪雨災害に関する農業関係被害への緊急要望書」を提出して交渉しました(写真〈写真はありません〉)。
要請項目は、(1)被害水田防除費の補助(2)被害水田への加工用米の作況調整の調整(3)超過米買い上げは被害農家に適用しないこと(4)収穫皆無の生産調整奨励作物(大豆・枝豆・ネギ)の種・肥料代への助成(5)コンバインのリースなど収穫への助成(6)被災農家の借入金の繰り延べと被害復旧に対する無利子融資などの助成、の六点。
県農水部は、被害水田防除費用の補助や、無利子融資を準備していることなどを明言。また、「被害水田の減収量を確認し、加工用米の作況調整の調整や、超過米の区分出荷数量を調整する。特例で三等以下の米を主食用にできる。収穫皆無となった生産調整奨励作物(大豆・枝豆・ネギ)の種・肥料代への助成は、“産地づくり交付金”の災害特例で出す」ことを明らかにしました。
被害を受けた収穫機械のリース支援については、「農家の団体か農業法人に限定するが、これから三戸以上で組織を作り申請すれば適用する」と回答。これに農民連は、「被災したある地域では、土砂流入で十二戸が機械をダメにしたがすべて個々の営農。まだ避難所生活の人もいるのに稲刈りまでの一カ月足らずで組織化の話をまとめるのは無理」と現場の状況を訴え、県の態度をただしました。
(新潟県農民連 鈴木亮)
(新聞「農民」2004.8.30付)
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