この人渡辺 満広さん(34)ふるさとネットの新戦力
“ネットを軌道に”意欲満々全国ふるさとネットのスタッフとして福島県から上京、七月から農民連本部で働いています。生まれは、福島県郡山市熱海町の石筵(いしむしろ)。ここに祖母と両親、妹が住んでいます。この石筵地区に、渡辺さんが六歳の時、と畜場建設反対の大闘争がありました。「建設予定地の入り口にとーちゃん、かーちゃんが座り込んで重機の搬入を阻止すると、機動隊まで出てきて排除しようとしました。しかし村の団結で、とうとう建設を断念させたのです。幼心にも、団結のすばらしさがわかった時でした」。 大学を卒業後、米や野菜、加工品などの自然食品を宅配する会社で十二年間働きました。主に、横浜市や横須賀市など神奈川県内を担当していたそうです。その後、石筵の実家に戻り、黒米・赤米作りに挑戦、また五百羽の平飼い養鶏(おっぱなしたまご)を手伝ってきました。 また、地元の郡山地方農民連の宗像孝会長を通じて、大阪新婦人との交流会や米屋さんとの交流会などにも参加。そんな時、全国ふるさとネット立ち上げのために、東京の本部で働いてみないか、と声がかかったのでした。 この間、ふるさとネット立ち上げの準備と結成大会に向け、多忙な日々を過ごしてきました。テキパキとした仕事ぶりに、大きな信頼が寄せられています。「農家の立場に立った農民連のなかで自分の力を発揮し、ふるさとネットをしっかり軌道に乗せたい。そして全国の現場を見て歩きたい」―渡辺さんの決意です。 趣味は登山。石筵は安達太良山(地元では岳山と呼ぶ)の登山口にあたり、「日本百名山」を書いた深田久弥氏も登った道。今まで登ったなかでは、黒部・裏剣の仙人谷がすばらしかったそうです。
(新聞「農民」2004.8.16付)
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[2004年8月]
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