雑誌『農民』普及にがんばる
鹿児島 真戸原 勲さん
JA、自治体、共済組合…9冊
「農民連は立派」米問題で評価も
もっともっと地域に 農政改革の道開ける
参議院選挙たけなわのころ、県連から、注文していた雑誌『農民』が五十冊、わが家に届きました。しかし選挙結果が判明してからも、しばらくこん包されたまま、わが家の片隅に積まれたままでした。
私の住んでいる鹿児島・吾平町の農協は、今回の参院選でも、選挙区にはJA県連の前常務を自民党公認候補に推薦し(理事会では私だけが反対)、当選させるために一定の役割を果たしました。
こうしたときに、原水協の友人と大隈半島のJAや自治体などを訪問することになり、この機会に、雑誌『農民』を普及しようと決意しました。私は、雑誌『農民』を自分でよく読み、理解してから普及しようと、十分な注意をもって読んでみました。そして、これは自分の町だけでなく、近辺の農業団体などにも普及しなければ、との思いを強くし、特に、「国産米価格を十年後には三千八百円」という「農水省の基本方針」を見て、怒りがわきました。
八月四日、三つの自治体と四つのJA、畜産連合組合、共済組合をまわり、九冊普及。あるJAの組合長は、BSE問題で「全頭検査で譲歩させてはならない」と、国の態度に大きな危惧を表明し、またあるJAの参事は、米問題での農民連と農水省の記事(新聞「農民」八月二日付)をみて、「全中も全農もやらないのに、農民連はりっぱだ」と高く評価してくれました。
もっともっと地域に根を張った農民運動を展開するならば、JAもほかの農業団体も巻き込んだ民主的な農業・農村の改革の道が開けるという確信を得ることができました。
(新聞「農民」2004.8.30付)
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