「農民」記事データベース20040802-646-06

大豆トラスト種まき


“食卓を豊かに”と汗

千葉・八日市場

 千葉県八日市場市飯塚の寺本幸一さんの休耕田をよみがえらせ、大豆を作りはじめて七年目。今年も、東総農民センターの今井睦子さん、寺本さん夫妻の全面的な協力を得て、七月十一日、大豆の種まきをしました(写真〈写真はありません〉)。

 「じっくり、ゆっくり、手間ひまかけて作る、遺伝子組み換えでない、おいしくて安全な大豆を作り続け、食べ続けたい」――そんな思いを持つ都会暮らしの子どもから熟年まで、「農業を楽しみ、育てた農作物で食卓を豊かにしよう」と汗を流します。

 カラ梅雨のせいで土はカチカチで、久しぶりにクワを持ち、中腰で耕した後、三センチ間隔で大豆をまく作業に、普段の運動不足を反省。時折さわやかに吹く海風やウグイスの鳴き声が疲れを吹き飛ばしてくれます。休憩時には、ゆでトウモロコシやもぎたてのみずみずしいトマトを丸かじりし、みんな思わず「おいしい!」を連発していました。

 作業の後は、農村女性の手作りうどんを食べたり、地元の野菜やお花を買って帰路に。「どうか雨が降って、まいた大豆の芽が出てほしい」と祈るような気持ちです。

(為我井雅子)


好天下“初めて植えた”

福岡・浮羽

 七年目をむかえた大豆畑トラストの種まき、味噌作り交流会が七月十一日、福岡県浮羽町にある吉瀬さんの畑で開かれ、お天気にも恵まれておよそ百人が集まりました。

 午前中は、六人の組合員の指導で四十五アールの畑に種まき(写真〈写真はありません〉)。教える人が圧倒的に不足、去年からベテラン・トラスティスト(造語です)の人に赤いバンダナを巻いてもらい、応援をお願いしています。そのことで、いっそう参加者同士の交流が広がり深まったようです。昨年は、雨でできなかったので、「初めて植えました」と言う人が多く、黒豆も枝豆収穫祭用にまきました。

 午後からは、新婦人久留米支部のベテラン、樋口裕子さんの指導で味噌つくりです。今年は百四十三口の申し込みがあるので、五百キロを作らなければなりません。一つのたらいを二、三人が囲んで、ペッタンペッタン。二回目、三回目ともなると、あちこちで悲鳴が聞こえます。「腰が痛〜い」「こんなに大変な思いをするとは思わなかった。大事に食べなくちゃ」。

 交流会では、「子どもを塾にやるより、大豆を食べさせましょう!」と訴える元看護師さん、「今日は夫と一緒に来られて良かったです」と言う仲のよいご夫婦、「向学のために来ました」と言う若者、「畑の軟らかさにびっくりしました。味噌の作り方を覚えてよかった」と言う中国からの留学生、「ついに浮羽に家を借りて週末だけ移り住んできています」と言うフリーライターの女性など、今年も、いろいろな人が集い、いっそう輪の広がりを感じた交流会でした。

(みのう農民組合 金子徳子)

(新聞「農民」2004.8.2付)
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2004年8月

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