「農民」記事データベース20040809-647-07

ふるさとの原風景を残そう

ホタル祭り

関連/みんなで草取り作業


〈千葉・山田〉

1万2千人の町 千5百人も参加

 山田町は千葉県北東部の人口一万二千人の町。町名は田畑・山林に恵まれた純農村地帯であることに由来します。そんな昔ながらの自然、里山のあるふるさとの原風景を残そうと、ホタルやメダカの生育環境を守る活動が「山田町ほたるの里保全育成協議会」によって進められています。そして七月十九日、同協議会と町商工組合、農民連山田町農民組合(宇井正一組合長)の協賛で、第一回「ほたる祭り」が開かれました。

 会場となった古代米が育つ谷津田には、商工組合や農民組合が出店して、お祭りムードを盛り上げます(写真〈写真はありません〉)。新鮮なメロン、甘〜いトウモロコシ、キャベツ、ニラなど野菜・果物の直売にも、人だかり。宇井組合長は、山田町を“国道も鉄道もない千葉のチベット”などと言いますが、約千五百人が訪れ、作物を作る農家をはじめ町民のパワーはますます健在と感じました。

 毎年七月の海の日に開催されることになった「ほたる祭り」。田面を舞うほのかな光を眺めながら、農業と自然を守り、住民が力を合わせる町おこしが、今後いっそう進むことを願わずにいられない一時でした。

(千葉県農民連 飯尾暁)


広島大豆トラスト

みんなで草取り作業

イノシシ被害が心配です

 梅雨明けから一週間経った七月十九日、広島大豆トラストの“草から大豆を守る作業会”が開かれました。とは言うものの、六月十三日に種をまいた畑は、長雨で発芽不良。リザーブとして用意していた、となりの畑で行いました。草取り後は、追肥と土寄せのほか、刈払い機を使った草刈りを体験しました。

 お昼は、特設したレストゾーンで弁当を食べながら、家庭菜園、果樹のせん定、イノシシの狩猟免許といった話題に花が咲きます。牛のBSE全頭検査の必要性など、食品の安全性についても語り合いました。また、今から収穫後の味噌の仕込み作業のことに話が及び、手作りジャムやアイガモのくん製を持ち寄り、豊かな昼食会をしたいなどと盛り上がりました。

 ただ、畑の近くに出没するイノシシの被害が心配。リザーブのリザーブの畑に収穫の望みを託すことがないよう願っています。

(広島県農民連青年部 木戸菊雄)(新聞「農民」2004.8.9付)
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2004年8月

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