旬の味
参院選で農業団体が推す自民党の候補が落選。農協中央会にはポスターがベタベタ張ってあったが、地元の農協にはポスターもチラシもなかった▼県中央会の幹部がポツリという。「この候補は評判悪い。選挙の時だけお願いしますではダメだわな」「でも候補者もかわいそうだよな。『米価を上げます』とか『土地改良を進めます』といった耳ざわりのいいことさえ言えないんでは、農民の前に出てこれねぇよな」。農協は今、政治の軸からはずされ、集票団体としても政治の舞台から消えようとしている▼農協がゲタの雪のように政権政党にしがみつく間に、様々な資本が農村に基盤をつくろうとしている。大手リース会社は、「農業分野」を今後最も需要が増える分野と位置付け、農家向けファイナンス「農家応援団・農業まるごと総合サービス」を展開している▼政治的後ろ盾を失い、事業をも資本に奪われようとしている農協。心ある農協幹部よ。農民連のスローガン「今たたかわずしていつたたかうのか」をすべての農協に発してほしい。 (本)
(新聞「農民」2004.8.16付)
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[2004年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
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