分析センターだより遺伝子組み換えの見分け大変なのは大豆などの加工品
現在、厚労省による審査を経て、認められた遺伝子組み換え作物には、ジャガイモ、大豆、トウモロコシ、ナタネ、テンサイ、ワタがあります。 先日ニュースで、輸入された遺伝子組み換えのセイヨウナタネが、茨城の鹿島港近辺で生育しているというのを見ました。 興味を持って調べてみたら、ナタネの輸入は八〇%がカナダ産、そのうち六〇%は遺伝子組み換えされたものだそうです。遺伝子組み換えは、今後ますます注意する必要があると思います。どの程度浸透しているかよくわからない、というのが一番怖いことですから。 さて実際に分析してみて、加工前の生の大豆やトウモロコシならば、遺伝子組み換えしたものかそうでないか、見分けることはそんなに難しくありません。ところが、依頼されてくるものはたいてい加工品です。たとえ ば納豆とか、スナック菓子とか、ナタネ油とか。これを調べるとなると技術的にたいへんです。 でも、この仕事をしていると、普段見過ごしているいろいろなことに気づきます。先日、豆乳を調べたときのこと、品物によってうまくいくものといかないものがあるのです。はてなと思って、原材料名を見てみたら、大豆の濃さがものによって違うのです。一般的な調整豆乳飲料は、たくさんの添加物を入れて、薄めて作ってあるので、大豆の遺伝子の抽出が難しかったのでした。 (I)
(新聞「農民」2004.8.9付)
|
[2004年8月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2004, 農民運動全国連合会