「農民」記事データベース20040802-646-10

旬の味


 減農薬という表示は簡単にできないが農薬を減らしているという表示はできる▼ところが農水省は、この表示も標的にしてインショップなどあらゆる小売店の野菜を抜き打ち検査し、いかがわしいときは出荷組織名を公表するという。店の方では検査に立ち入られるだけで大迷惑だという。それならもう「農薬を減らした」なんて表示はやめよう▼政府は、輸入農畜産物の検査強化の要求になかなか応じなかった。アメリカ産牛肉一〇〇%の吉野家の牛どんを禁止しなかった。そればかりかアメリカのBSE検査のずさんさがいっそう明らかになっても輸入再開へ向けて交渉は進んでいる▼SPS協定は「輸出国が安全だといったら輸入国は検査するな」だ。ところが輸入農畜産物への不信は日増しに高まっている。そこで、アメリカに代わって政府が国産のあら探しということか。ならばいっそう安全なものを作ってたたかうだけだ▼これを選挙の争点に加えたかった。農業と安全性、イラク派兵反対を訴えただけで共産党に迫る得票をした新人候補もいたのだ。

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(新聞「農民」2004.8.2付)
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2004年8月

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