2011年9月
■2011年9月26日(第990号)
- ビア・カンペシーナ
東南・東アジア青年集会in韓国/互いに耳傾け、議論し、体験を共に 他の分野の青年と連帯してこそ
- 第4回ビア・カンペシーナ東南・東アジア青年集会が9月3日から8日まで、韓国の慶尚北道尚州市で行われました。今回は日本のほかに、東ティモール、タイ、インドネシア、カンボジア、フィリピン、韓国、オーストラリアと、台湾(オブサーバー)の合計9カ国、16人の青年が参加しました。農民連青年部から参加した部長の杵塚歩さんと武田伸也さん(本部・国際部)のリポートです。
- 3次補正予算の編成で農民連 野田新内閣の下 初の農水省交渉
- 農民連は9月15日、野田新内閣のもとで初の農水省交渉を行い、3次補正予算の編成には、震災・原発事故・台風被害の被災地の声に耳を傾け、要求を反映させるよう求めました。
- 本払いも1カ月ごとに支払え
合意書に追加請求可能を明記せよ/がれき処理・除染を直ちに
- 農民連は9月15日、福島第一原発の事故による損害賠償に関して、東京電力本社で交渉を行いました。
- 農のこころ
- 豊の秋いそがし吾も胃袋も
- 台風12号豪雨災害
和歌山リポート/見直そう都市農業の役割
- 紀ノ川農協の宇田篤弘組合長は9月10日、救援のため、豪雨災害の被害が甚大だった那智勝浦町に入りました。そのリポートです。
- 塚平廣志さんを悼む
- 長年、新聞「農民」の編集に携わった塚平廣志さん(83)が9月3日、亡くなられました。
- 放射性核種分析装置
導入カンパ 団体・個人から続々/1キロ当たり20ベクレルまで可能/放射能測定機器導入募金 ご協力ください
- 農民連は、原発事故による放射能汚染が未曽有の被害をもたらしていることを受けて、米や野菜などの農産物をはじめ土壌、牛乳などの安全確保に対応するため、「ゲルマニウム半導体検出器」などの放射性核種分析装置の導入を決定し、広く募金への協力を呼びかけました。この3カ月の間に、全国各地の団体や個人からたくさんの募金が寄せられ、農民連食品分析センターへの期待が高まっています。カンパとともに寄せられたメッセージの一部を紹介します。
- 子どもと“食”考えたい
- 「みんなで21世紀の未来をひらく教育のつどい―教育研究全国集会2011」が8月19日から3日間、全日本教職員組合(全教)、農民連など27団体でつくる実行委員会が主催して、千葉県内で開かれました。
- 旬の味
- 台風12号は紀伊半島をはじめ、各地に甚大な被害をもたらした。いまなお、土砂崩壊による“せき止めダム”決壊の恐れがあり、2次災害が心配だ
■2011年9月19日(第989号)
- 風評被害で販売3〜5割減/放射能測定機器導入募金 ご協力ください
- 「良い百姓は、良い作物を作る前に良い土を作る。お茶を半分、百姓の心を半分、ご賞味ください」でおなじみの、静岡藤枝市農民組合「無農薬茶の会」です。
- 浸水倉庫の片付け、ガレキ撤去…
- 台風12号によって降り続いた記録的な大雨は、和歌山県、奈良県、三重県、兵庫県、北海道など、各地に甚大な被害をもたらしました。農民連本部から吉川利明事務局次長が、急きょ復旧支援のため和歌山県に向かいました。吉川さんのリポートです。
- 東電は即刻賠償せよ
- 出荷最盛期を迎えたモモの風評被害に対する賠償を求めて、福島県農民連は9月5日、急きょ上京し、農民連本部とともに東京電力本社に緊急の交渉を行いました。
- だまっていられないTPP/TPP参加するな
- 県農民連と県厚生連労働組合でつくる秋田県米価対策共闘会議(議長は県農民連の佐藤長右衛門会長)は9月1日、秋田市内で「許すなTPP、食える米価を、放射能から食・いのち守れ! だまっていられない怒りの秋田県農民集会」を開き、県内から約100人の農民らが集まりました。集会は三重苦、四重苦ともいえる農業への攻撃に怒りを燃やし、打開しようという決意あふれる集会となりました。また、JA県中央会の木村一男会長からの「激励メッセージ」は、いままで以上の連帯と運動強化を訴えるものでした。
- “TPPで農業つぶしたらドジョウも生きられない”
- 9月下旬に行われる見通しの日米首脳会談。「野田首相はオバマ大統領への手土産に、TPP(環太平洋連携協定)参加を差し出すのではないか」―そんな危ぐする声が聞こえてきます。
- 農のこころ
- 太陽へ一ひねりして林檎〓ぐ
- TPPはいらない
8・27緊急集会の発言から
- 8月27日に、東京・日比谷公会堂で開かれた「食、くらし、地域経済、いのちを守りたい―TPPはいらない! 8・27緊急集会」で、各界・各地から代表して7人が発言しました。そのうち、次の2人の発言(要旨)を紹介します。
- 便秘をしない食生活で放射性物質防御しよう/「大豆やみそが被ばくに効く」本当ですか?
- 埼玉食健連(農業・食料・健康を守る埼玉連絡会)は9月3日、「水・食品の放射性物質汚染と、その対策を考える」をテーマに学習会を開き、大妻女子大学名誉教授の池上幸江さんが講演しました。その一部を紹介します。
- 飯舘村の子どもとフライブルク(ドイツ)訪ねて(下)
- フライブルクのテレビ局に「なぜフライブルクへ来たのか」との問いにこう答えた。「環境首都フライブルクの原点は、原発反対だったから」と。
- 旬の味
- 「元始女性は太陽であった」で始まる『青鞜』が創刊されて、今年で100年になるそうだ。一部の知識人女性の運動と思われがちだが、青鞜社の会員には地方の女性も多く、階層も多岐にわたっていたという
■2011年9月12日(第988号)
- 復興をじゃまするTPPはいらない/8・27緊急集会 来賓あいさつ/集会参加者の声
- 全国から1300人の参加者が東京・日比谷公会堂を埋めつくした「食、くらし、地域経済、いのちを守りたい―TPPはいらない! 8・27緊急集会」。千葉県農民連の小倉毅さん(事務局長)が奏でる“笛の音”で幕を開け、舞台に踊り出た秋田のなまはげと岡山の茶屋の鬼が、「悪いヤツはいねぇが!」「鬼が成敗してくれる!」とほえ叫ぶなか、熱気ある集会がスタートしました。
- 支援牧草の運送代助成へ農民連の申請 受理準備進む/ゲルマニウム半導体検出器 今秋の導入にむけ準備
- 福島第一原発の事故により牧草や粗飼料を与えられなくなった畜産農家への支援として、国産粗飼料の運搬費用を助成する「国産粗飼料流通円滑化事業」の申請受け付けが始まり、農民連でも申請準備が進んでいます。
- 「戸別所得補償」見直しより復興に役立つ対策ぜひ/あきらめずみんなで請求を
- 農民連と北海道農民連は8月27日、農水省に対し、次年度予算の概算要求にかかわる要請を行い、北海道からも4人が駆けつけました。
- 農のこころ
- 蜀黍を〓ぎ取る音の清けしや
- “安全・安心”情報を提供し
福島の農家のがんばりに応えたい/交流会参加者の声
- 「震災後、被災地の米はどうなっているのか」「今年の各産地の出来具合は」――。例年以上に関心が高く、初参加が多かった、大阪市で開かれた農民連ふるさとネットワーク主催の「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」。8月28日の交流会には約150人の米屋さんや生産者が集い、各地の作柄や放射能汚染の対策、米をめぐる情勢について交流を深めました。
- 放射能汚染地帯を行く
リポート(5)福島・飯舘村
- 「金なんかいらねえから餌もって来い。1回目の賠償請求をとっくに出したのに東電からは音沙汰(さた)なしだ」―福島県伊達市霊山町の酪農家、菅野伸一さん(53)は、牧草地が汚染されて餌がない、輸入乾草を購入したが資金が底をつくと悲鳴を上げている。
- 鍬をもち闘う
- 一、山にこぶしの花が咲き……
- 演劇/青年劇場9月公演「普天間」
- 青年劇場(東京都新宿区)は9月、第104回公演として、坂手洋二氏の書き下ろし「普天間」を上演します。
- 本の紹介/天笠啓祐著 放射能と食品汚染
- 著者は、「市民バイオテクノロジー情報室」代表で、科学ジャーナリストの天笠啓祐さん。
- リサイクルは“人の輪”
- 「生ごみは宝だ!」をスローガンに、毎年開かれている「生ごみリサイクル交流会」の19回目の交流会が8月25日、東京都内で開かれ、消費者、自治体関係者、市民団体など360人が参加しました。
- 脱原発の流れ広がる
- 農民組合京都府連女性部は8月5日、福島第一原発の事故を受け、福井県美浜町にある関西電力美浜原子力発電所を見学し、福井県の農民連の役員さんらとも交流しました。
- 作物が立派に育つ
“乳酸菌もみがらボカシ”
- 埼玉農民連春日部支部は7月27日、南彩農協春日部中央支店で2回目の農業セミナー「乳酸菌もみがらボカシの作り方と効力について」を開きました。地元の農業委員や専業農家、家庭菜園農家など約40人が参加しました。
- 飯舘村の子どもとフライブルク(ドイツ)訪ねて(上)
- 全村避難が続く福島県飯舘村の中学生18人が、村が企画した「未来への翼プロジェクト」で、8月8日から10日間、自然エネルギーを学ぶためにドイツ・フライブルクを訪問しました。この研修に同行した福島県農民連の根本敬さん(事務局長)の「訪問記」を2回にわたって紹介します。
- 「ヘアカットは?」“やりたい”
- 岩手県農民連女性部は8月20日、20人が参加して、全国から寄せられた支援物資を積んだ軽トラックと乗用車2台、マイクロバスに分乗して、東日本大震災から5カ月余の陸前高田市を訪れました。
- 旬の味
- 大震災から5カ月。青年農業者クラブの定例会で配られる「3カ月予報」の隣に、放射性物質調査結果が並んでいることに、違和感を覚えなくなった自分が少し恐ろしい
■2011年9月5日(第987号)
- 放射能汚染に強い関心
米屋さん 安全な米 安心して消費者に/規定値以下なら安全といえるか
- 農民連ふるさとネットワークは8月21日、東京・文京区で「米屋さんと生産者をつなぐ交流会」を開き、215人が参加しました。今回は、放射能汚染や米の不安定な流通問題を反映して、例年になく多い参加者となりました。
- 損害賠償すべて遅すぎる/ご協力ください 東日本大震災救援募金/放射能測定機器導入募金
- 岩手県農民連は8月8日、一関市内で東京電力への要請をおこないました。会場には一関市を中心に50人が参加。東京電力から福島原子力相談室の3人が出席しました。
- 「風評」で収入ゼロのキノコ農家 送電止められ生産ピンチ
- 東京電力前橋支社は7月5日、キノコの菌床栽培をする青年(兄弟)に対し「7月11日までに電気料を払わなければ、送電を停止する」と通告してきました。経営がやっと軌道に乗り、いよいよ本格的に出荷という時に、放射能汚染の風評被害による出荷契約のキャンセルなどで、売り上げがほとんどなくなり、月額20数万円の電気料が払えなくなったのです。青年は「原発事故のせいで売り上げが激減し、生活もままならない。電気を止められたらキノコは全滅し、さらに被害が拡大する」と、停止の猶予を求めましたが、「料金は払ってもらう。出るところ(裁判)へ出てもらって構わない」などと拒否されました。
- 農のこころ
- 薯掘って車庫乗っ取らる粒ぞろい
- 手記/女性の視点いかし地域活性化を
- 岐阜県農民連会長の永井勝さんは、可児市農業委員を12期がんばってこられました。私は6月はじめに、「農業委員は1期だけでいい。選挙にはならないから」と言われ、気の進まないまま農業委員への立候補を受け入れました。
- 本の紹介/望月昭一詩集 長芋を掘る
- 長野・佐久農民連の事務局で働いている望月昭一さんが、3冊目となる詩集「長芋を掘る」を出版しました。
- “これからの農業”話し合えた
- 全国の産直組織の若手職員や生産者が集まる「ニューファーマーズ・ワークショップ・イン千葉」が8月18、19の両日に開かれ、約80人が参加して、学習と討論、視察と交流に汗を流しました。
- 被災地の野菜・果物・加工品食べて応援 「復興支援のぼり」できました
- 農民連ふるさとネットワークが取り組んでいる被災地支援の野菜・果物・農産加工品をさらに広く呼びかけるために、新しく「復興支援のぼり」をつくりました。直売所の支援コーナーやチャリティーバザーにどうぞご利用ください。1枚1000円(送料別)
- 福島の野菜は懐かしい
- 東京・東大和市にある玉川上水駅前商店会は7月30日、恒例の「夏祭り」を開き、近所の団地などから家族連れなど約1500人が参加し、景品が出るビンゴゲームやダーツゲーム、金魚すくいなどを楽しみました。
- 旬の味
- 福島から桃が届いた。大きく堂々としていて中身は完熟。ひと口食べて「あ〜、桃だ〜」と満足する甘さに、仕事も雑念もいっさい忘れる
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