台風12号豪雨災害
|
土石流にみまわれた那智勝浦町色川地区 |
被災した住民の方々は土砂を手作業でかき出していましたが、車の大きさほどの岩が道路や川、田畑を埋めていて、重機がないと除去できません。しかし、行政からは何の支援もないそうです。水や食料は大丈夫でした。被害の激しかったところはマスコミに報道され、救援も多く入っていますが、色川地区のような何の支援の手も届いていない地区がほかにもあると思います。早急な救援・復旧が求められています。
主催者あいさつをした同協議会会長の志村豊志郎・練馬区長は、都内の都市農地がこの10年間で約1250ヘクタール(東京ドーム270個分)減少していることを指摘。同協議会副会長の保坂展人・世田谷区長が「生産緑地制度および相続税納税猶予制度の維持・改善をはじめ、都市農業振興政策の充実および都市農地の保全に資する都市計画法の見直しについても、強く国に働きかけていく」と、フォーラム宣言を読み上げました。
4人のパネリストが発言。体験型農園を通した地域コミュニティーづくりの実践を報告した立川市の農家、豊泉裕さんは、自ら食育関連施設「スマイルキッチン」を経営し、種まきから調理まで、住民が参加する場を提供しています。
国分寺市の自治会防災推進委員の山根衛さんは、自治会と農家との間で防災協定を結び、一時避難場所の提供など、農家と連携した防災への取り組みを報告しました。
日野市企業公社代表取締役の堀之内和信さんは、学校給食で地元産野菜などの利用率の向上に尽力。月末、地区ごとに農家との調整会議を行い、各学校の供給量を決定し、直接、学校栄養士に野菜をあっせんします。こうして2006年に15・0%だった利用率が09年には24・7%にまで引き上がりました。
世田谷区の農家、大塚信美さんは、伝統野菜、大蔵大根の生産・普及に努めています。露地野菜にこだわり、収穫した野菜は、自宅前などで直売し、「顔の見える農業」にこだわっています。
[2011年9月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2011, 農民運動全国連合会