京都府農民連女性部
美浜原発を見学
脱原発の流れ広がる
福井農民連と交流も
安心して生きられる環境を子や孫に…
農民組合京都府連女性部は8月5日、福島第一原発の事故を受け、福井県美浜町にある関西電力美浜原子力発電所を見学し、福井県の農民連の役員さんらとも交流しました。
大型バスで出発した41人は、美浜原発のPRセンターで原子力発電の仕組みや安全性についてビデオを見ながら説明を受けました。冒頭、美浜原発の担当者から「『止める・冷やす・閉じ込める』のうち2つが福島原発では破られてしまった」と説明がありましたが、安全性を強調するビデオの画面も色あせて見えました。参加者からも「原発事故から5カ月もたつのに、事故前と同じビデオでは見た人に誤解を与えるのではないか」などの質問が出されました。
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美浜原発のPRセンターで説明を聞く女性部員たち |
敦賀市内での交流会では、福井県議の佐藤正雄さん(日本共産党)や福井県農民連会長の玉村正夫さんらから、原発をめぐる福井県の現状を聞きました。敦賀市の予算(普通会計収入)のうち25%が原発関係の収入であり、家族や親せきなどが関係企業に勤めているなど、原発に依存している地域ですが、脱原発の流れが広がっていることも紹介されました。
参加者の一人、84歳で5ヘクタールの果樹園を経営する田中富貴子さんは「子や孫たちに安心して生きていける環境を引き継ぐために、核兵器廃絶・脱原発の行動をいのちある限り続けたい」と話しました。
(京都府農民連 安田政教)
(新聞「農民」2011.9.12付)
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