2010年5月
■2010年5月31日(第926号)
- 口蹄疫
- 宮崎県で発生した口蹄疫(こうていえき)のまん延が止まりません。被害は未曽有に広がっています。宮崎県農民連、農民連本部、畜全協、農民連ふるさとネットワークは5月19日、日本共産党宮崎県地方議員団、全国商工団体連合会とともに、農水省、厚生労働省、経済産業省、総務省、財務省に対策を要請。5月20日には白石淳一会長を本部長、村尻勝信副会長を事務局長とする「口蹄疫対策本部」を立ち上げ、農家の要望や情報の収集、政府への要請などに取り組んでいます。
- 国保税 減税に積極的に取り組もう(1/2)/国保税 減税に積極的に取り組もう(2/2)
- 農産物価格の低迷による所得低下で、「所得税は払わなくてもよくなった」という状況が広がっています。しかし、いま多くの農家から「国保税(国民健康保険税・料)がたいへんだ」と言う悲鳴があがっています。
- 農のこころ
- 田の神のよろこぶように水を張る
- まともに生活できる仕事を!
- 「まともに生活できる仕事を! 人間らしく働きたい! 全国青年大集会2010」が5月16日、東京・明治公園で開かれ、全国から5200人が集いました。主催は、全労連青年部、首都圏青年ユニオン、農民連青年部などで構成する実行委員会。
- 素材を生かす旬のレシピ
- いろいろな種類のきのこが、一年中入手できるようになりました。
- 旬の味
- いま、宮崎県では口(こう)蹄(てい)疫(えき)が爆発的に広がっている。これまでに13万頭以上の牛や豚が殺処分されるということだが、さらに新たな措置として、半径10キロ圏内の元気な牛や豚も含めすべて殺処分するという
■2010年5月24日(第925号)
- 鳩山政権の事業仕分けで国の農業者大学校を「廃止」に
- 農業後継者の育成に重要な役割を果たしている農水省所管の独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)の農業者大学校(茨城県つくば市)と都道府県立の農業大学校(農大校)。ところが、農業者大学校は「廃止」、都道府県立農大校は統廃合の危機にさらされています。「存続してさらに機能の充実を」は、在校生、卒業生、教員、農家の強い願いです。
- 農業アカデミーぜひ存続を
- 神奈川県は4月1日に、試験研究機関である農業技術センター、畜産技術センターと、農業大学校にあたる「かながわ農業アカデミー」(アカデミー)とを統合しました。
- 口蹄疫感染 さらに広がる
- 宮崎県の口蹄疫(こうていえき)は5月16日現在、111例を数え、殺処分が決定した牛・豚が合計で8万5723頭にのぼります。一番多く発生している川南町では、飼育頭数の5割(7万頭)の殺処分が決まっており、壊滅的な状況になっています。県の家畜改良事業団でも49頭の種雄牛が感染しました。
- 「改憲手続き法」の施行中止を/憲法25条の実現と「平和守る」は一体/結成5周年記念市民の集い開く
- 憲法を変えるための国民投票の手続きなどを定めた「改憲手続き法」が5月18日、施行期日を迎えました。自民党は、施行期日にあわせて「憲法改定原案」を国会に提出し、強引に国会での改憲論議を進めようとしています。しかし、国民投票の前提となる法整備はまったく進んでおらず、憲法記念日を機に行ったマスコミの世論調査でも、国民が改憲を望んでいないことは明らかです。
道理のない改憲手続き法の施行は延期・中止し、憲法を生かすことこそ重要です。
- 農のこころ
- あと継ぐと息子いよいよ田植機へ
- ハイチ被災地へMA米を/みんなで作ろう、もの言う「農民」
- ハイチ共和国のジャン・クロード・ボード代理大使と交流がある農民連関東ブロックの代表は4月22日、摘みたてのイチゴ(埼玉産)をお土産にして、地震発生後2度目となるハイチ大使館への訪問を行いました。ボード代理大使は、約3カ月ぶりに訪問した代表団を喜んで迎えてくれました。
- 私たちの運動と署名が世界の政治を動かす
- 5月3日には、リバーサイド教会でピースコンサートと公開シンポジウム「核兵器禁止・廃絶のプロセスをいかに踏み出すか―政府代表とNGOの対話」が開かれました。この教会は、キング牧師がベトナム反戦のスピーチを行い、ネルソン・マンデラ氏が釈放後、初の訪米の際にスピーチしたという有名な教会です。
- 土地区画整理事業に負けず 農地と自然を守った!
- 名古屋市守山区中志段味にある野田農場は、大スーパー誘致を計画する土地区画整理組合と名古屋都市整備公社から、厳しい「追い出し」を受けてきました。
- 旬の味
- 編集部には毎日、全国各地から「クイズ」の解答はがきが届く。その余白に読者の近況が添えられ、「読者のたより」で紹介しているが、なかなか好評だ
■2010年5月17日(第924号)
- 核兵器の廃絶必ず/ニューヨーク・ニューヨーク
- 核不拡散条約(NPT)再検討会議がニューヨークの国連本部で5月3日から開かれています。原水爆禁止日本協議会(日本原水協)の呼びかけで全国各地から1500人がニューヨークに集結し、「核兵器の廃絶を」「廃絶に向けて国際交渉を開始せよ」と訴えました。農民連から吉川利明事務局次長と茨城中央農民組合の川澄敬子さんが参加しました。
- 口蹄疫感染 急速に広がる
- 4月20日に宮崎県で口蹄疫(こうていえき)に感染したと疑われる家畜=疑似患畜=(牛)が発見されて以降、豚にも感染が広がるなど深刻な事態に。宮崎県内はもとより九州各県、全国の畜産農民が不安を募らせており、一刻も早く原因を解明し、まん延を防ぐ必要があります。
- 県民の心一つ“米軍基地いらぬ”
- 「米軍普天間飛行場の早期閉鎖・返還と、県内移設に反対し、国外・県外移設を求める県民大会」が4月25日、沖縄県読谷村で開かれ、およそ9万人が参加しました。
- 転作大豆に市独自に助成/「戸別所得補償モデル対策」の疑問・悩み 相談ある方はお電話を!
- 新潟県阿賀野市は、大豆の転作に「水田利活用自給力向上事業」による交付金に加えて、市独自で10アールあたり5000円の助成を行うことにしています。
- 農のこころ
- 茄子の苗すでに気骨の棘を持つ
- 長寿と子宝の島に 基地はいらん!〜郷土を守るために〜
- 島民の圧倒的な“声”に反して、鳩山首相は普天間基地ヘリ部隊を徳之島に移転しようとしています。鹿児島県徳之島のあまみ農業協同組合天城事業本部で働く豊昭仁さんから、「長寿と子宝の島に基地はいらん。郷土を守るために」が寄せられました。
- 熟練した技術と伝統製法に感動
- 茨城・県南農民組合は3月30日、大豆畑トラストで栽培された農民連大豆と、埼玉県産の小麦、良質な塩など国産原料を使って伝統の製造法にこだわる「きんまる星しょう油」(埼玉県熊谷市)の工場を見学しました。参加者の感想です。
- 素材を生かす旬のレシピ
- 最近、卵かけご飯用のタレを見かけます。家庭でも簡単に作れるタレと、おもしろい卵かけご飯を紹介します。
- 工房「おっぱいアイス」オープン
- 静岡県浜松市にある中安牧場で4月12日、“乳(ち)産地消―自家乳100%使用、新鮮しぼりたて”の手づくりアイス工房「おっぱいアイス」がオープンしました。
- 「お田植え祭」集まった集まった/近所の手借りナシの花粉づけ
- 千葉県農民連・多古町旬の味産直センターは4月29日、新日本婦人の会神奈川県本部と「お田植え祭」を行いました。新婦人の22支部から、子ども約310人を含む約800人が参加しました。
- 旬の味
- 4月下旬に雪が降るという異常な天候に驚いたが、気象庁の長期予報では、今年の北日本の夏は冷夏型だという。しかも1980年の大冷害に似ているという指摘もある。5月中旬まで、晴れた朝には晩霜も予想される
■2010年5月3・10日(第923号)
- 移動直売所 本当に助かります/全国食健連20周年記念フォーラム
- 東京から快速電車で40分ほどの茨城県取手市。住民の高齢化とスーパー撤退に悩む郊外の団地で、今年2月から茨城農民連に加盟する県南筑波農産センターの「移動直売所」が始まりました。「住民同士が交流できる」「歩いて買い物に行ける」と、早くも地域に欠かせない存在となっています。
- 子宝・長寿の島に基地いらん/「新滑走路は軍所有」に驚き 軍民共用初の調査 農林水産九条の会
- 4月18日、米軍普天間基地ヘリ部隊の有力な移転先とされている鹿児島県徳之島で、「米軍基地移設反対集会」が開かれました。
- 米戸別所得補償モデル事業
- 米価の先安観に対抗 みんなで話し合い 加工用米生産に取り組む/「参加しない」が多数
- 農のこころ
- 葱植うる畝立つ糸をぴんと張り
- 低温・日照不足で生育遅れ、凍霜害で農産物の被害甚大
- 3月からの低温と日照不足、4月には満開の桜の花に雪が降るという異常気象、そして凍霜害の発生で農産物の生育が大幅に遅れ、被害が発生しています。
- 石井啓雄さんを悼む
- 本紙にたびたび寄稿してくださるとともに、全国研究・交流集会や農業委員学習会などで講師を務めてくださった石井啓雄・駒沢大学名誉教授が4月10日に逝去されました。78歳でした。
- 息吹き返した「規制改革会議」/農・農研第67回研究例会
- 自公政権下での「規制改革会議」が、「行政刷新会議」のもとに「規制・制度改革に関する分科会」と名前を変えて復活しました。政権交代によってしばらく姿を消していた財界主導の政策立案システムが、陣容を強化して再登場です。
- 生活保護者に配られた米は鳥も食べないくず米(1/2)/(2/2)
- 千葉市の任意団体が、生活困窮者に支払われた生活保護費から不当に天引きし、唯一の物的支援である米は、鳥も食べないくず米だった――。住居と雇用の不安につけ込み、生活保護費受給者を食い物にする“貧困ビジネス”の実態をみてみます。
- 今回はコンニャクづくり/日本南画界を代表する画家が私たちの支部にいます
- 奈良県農民連中和センター・南和センターと女性部は3月29日、第2回農産加工研修会を大淀町で開きました。前回は、加工施設や食品表示について研修しましたが、今回は「実際に加工品を作ってみたい」という声に答えて「コンニャク作り」を行いました。
- 本の紹介/池田毅嘉・山下陽照 共著『狂牛病の黙示録 北海道猿払村におけるBSE被害農家の苦闘の記録』/憲法リーフが完成
- BSE(牛海綿状脳症=狂牛病)が日本で発生して8年がたち、4月にはアメリカの農務長官が来日して牛肉輸入の条件を緩和するよう圧力をかけています。BSE問題はもう解決したのでしょうか。「まだ狂牛病問題は終わっていない」と厳しく告発する本が出版されました。
- 日本母親大会みんなで成功させよう/県連女性部協も第16回総会開く
- 全国の女性のみなさん、8月28、29日に行われる日本母親大会にぜひお越しください。福島のかあちゃんたちがあったかくお迎えします。「来てくなんしょ」
- 女性の新組合員歓迎会
- 愛知農民連・豊橋農民組合は、この半年で女性組合員が4人増え、4月10日、会員宅で楽しくおいしく女性組合員の歓迎会を開きました。
- アースデイ東京2010 食と農、環境、平和などテーマに
- 地球のことを考えて行動する日、アースデイ東京2010が4月17、18の両日、東京・代々木公園で開かれました。食と農、環境、平和などをテーマに、2日間を通じて13万5000人が集い、盛大な「愛と平和の地球の祭典」となりました。
- コウノトリが40年ぶり 戻ってきた/九条花だんにチューリップ
- 福井県越前市にあるJA越前たけふで昨年1月、「コウノトリ呼び戻す農法部会」が発足しました。農薬や化学肥料を使わない安全・安心でおいしい米を育て、さまざまな生き物を育(はぐく)みコウノトリを呼び戻すことが目標です。「コウノトリが住みやすい環境は人間にとっても住みやすいはず。昔のように、農作業をする人のそばでコウノトリがえさをついばむ風景をめざしたい」と話すのは、会長の恒本明勇さん(63)。昨年10月には農民連ふるさとネットワークが開いた「産直大見本市2009」にも無農薬・無化学肥料で作った米を出展し、その後、農民連の会員になりました。
- “おこめ豚”を飼育
- 4月から実施された水田利活用自給率向上事業では、飼料用米に全国一律で10アールあたり8万円が交付されます。
- 旬の味
- 今年初めてタケノコを食べた。シャキシャキ感の中にわずかのえぐみがあり、春の息吹が体の中に入ってくる。子どものころはいやというほど食卓にのぼったが、ちかごろは高級食材になった
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