宮崎県農民連 県に緊急要請
口蹄疫感染
さらに広がる
見舞いや激励に奮闘 畜産農家の相談にのる
宮崎県の口蹄疫(こうていえき)は5月16日現在、111例を数え、殺処分が決定した牛・豚が合計で8万5723頭にのぼります。一番多く発生している川南町では、飼育頭数の5割(7万頭)の殺処分が決まっており、壊滅的な状況になっています。県の家畜改良事業団でも49頭の種雄牛が感染しました。
宮崎県農民連は10日、県に対して「緊急要請」を行いました。また畜産農家の相談にのるほか、「お見舞いと激励メッセージ」をファクスや郵送で届けるなど、一刻も早い終息を願って奮闘しています。
現地への立ち入りができないために、電話で聞き取った畜産農家からは「出荷時期の豚がいるが、このままでは大きくなりすぎて価格が下がる」「豚舎の収容能力を超えてしまうと子豚の淘汰(とうた)をしなくてはならない」などの声が寄せられています。
防疫対策急ぎ、営農守れ
農民連、畜全協は先月、農水省に対して、殺処分した家畜に全額補償することなどを要請。赤松広隆農水相は5月10日、殺処分した農家に対し、全額補償することを表明しました。
引き続き、原因を解明して防疫対策を急ぎ、まん延を阻止するとともに、搬出制限地域内外の畜産農家のくらし、営農の再開を保障することが求められています。
(新聞「農民」2010.5.24付)
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