コウノトリが40年ぶり 戻ってきた福井県越前市
住みやすい環境づくりさらに呼び戻す農法部会長の恒本明勇さん福井県越前市にあるJA越前たけふで昨年1月、「コウノトリ呼び戻す農法部会」が発足しました。農薬や化学肥料を使わない安全・安心でおいしい米を育て、さまざまな生き物を育(はぐく)みコウノトリを呼び戻すことが目標です。「コウノトリが住みやすい環境は人間にとっても住みやすいはず。昔のように、農作業をする人のそばでコウノトリがえさをついばむ風景をめざしたい」と話すのは、会長の恒本明勇さん(63)。昨年10月には農民連ふるさとネットワークが開いた「産直大見本市2009」にも無農薬・無化学肥料で作った米を出展し、その後、農民連の会員になりました。「今年もおおいに安全・安心でおいしい米をつくり、コウノトリを呼び戻すことができたらなあ」と思っていた矢先、なんと4月1日午後2時10分ごろ、越前市牧町の田んぼに40年ぶりにコウノトリが舞い戻ってきました。雄と雌のつがいでの訪問に、地元の人たちも大喜びです。第1発見者は、奇遇にも恒本さんで、「最初に見たときはまさかと思って、心臓がドキドキでしたよ。えさ場となるように冬場も田んぼに水を張っていた甲(か)斐(い)があった。感無量です。コウノトリが戻ってこられる豊かな環境づくりの意をさらに強くしました」と話しています。
同部会の参加農家数は今年、9戸(水田2・3ヘクタール)から15戸(同5・6ヘクタール)に増えました。コウノトリも応援に来て、恒本さんたちの思いは着実に広がっています。
九条花だんにチューリップ兵庫 あざやかな色で咲く富山のチューリップのことを新聞「農民」で読んで、新日本婦人の会で産直をしている方々に九条花だんでの利用を呼びかけたところ、80球の申し込みがありました。そのうち、椿野理恵さんのところでチューリップが開花したと聞き、お訪ねし写真を撮りました。
埼玉でもみごとに富山のチューリップが見事な色で咲き、楽しんでいます。このチューリップを守っていきたい。
(新聞「農民」2010.5.3付)
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[2010年5月]
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