旬の味
4月下旬に雪が降るという異常な天候に驚いたが、気象庁の長期予報では、今年の北日本の夏は冷夏型だという。しかも1980年の大冷害に似ているという指摘もある。5月中旬まで、晴れた朝には晩霜も予想される▼農業がいかに自然の影響を受けているかを、あらためて思い知らされるが、異常な状況は天候だけではない。“たちあがれ”など雨後のタケノコのように出現する新党に、政治はまさに竹の秋、いよいよ過渡期現象も佳境に入る。それを横目に、田植えと野菜の育苗から植え付けと、農家はいま農繁期のまっただ中だ▼一段落するころは、参議院選挙がまじかに迫っているだろう。金権腐敗の権化が居座ったままで、民意を語るなど噴飯ものだが、参議院選挙を通じて民意が政治を動かす時代を実感したいものだ▼民意といえば「わが国に米軍基地はいらない」というのが明らかな民意だ。そのことをアメリカに一言も言えず、くびきをつないだままでは政治は成り立たない。それが世界の常識である。 (新)
(新聞「農民」2010.5.17付)
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[2010年5月]
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