奈良県農民連が加工研修会今回はコンニャクづくり“わかりやすかった”“また来たい”
奈良県農民連中和センター・南和センターと女性部は3月29日、第2回農産加工研修会を大淀町で開きました。前回は、加工施設や食品表示について研修しましたが、今回は「実際に加工品を作ってみたい」という声に答えて「コンニャク作り」を行いました。 講師は、南和センター代表の下村光孝さんです。はじめに、下村さんからコンニャク作りについて簡単な説明を受け、調理室に移動。コンニャクいものすりつぶし方や石灰の混ぜ方のコツなど、話を交えながら実演してもらいました。白かったコンニャクがだんだん変色していくようすや、それを捏(こ)ねていく手つきが見られるのは研修会ならでは。「コンニャク作りは初めて」という参加者も多く、質問したりのぞき込んでメモをとったりと、興味津々でした。 ゆであがったコンニャクはその場で刺し身にして試食しました。談笑しながらの試食会では、できたてのあたたかいコンニャクがあっという間になくなってしまいました。参加者からは「とてもわかりやすかった」「また来たい」という感想や、次回の研修会に向けてリクエストが寄せられました。 (奈良県農民連 池田訓章)
日本南画界を代表する画家が私たちの支部にいます福島県北農民連佐原支部 画歴40年 佐藤 一〓(※)さん私たちの支部(福島県北農民連佐原支部)に日本南画界を代表する画家がいます。3月初めの夜、税金申告の書き込み仕上げで来宅した佐藤一吉(いちきち)さん(64)としばらく雑談をしているうち、佐藤さんが大変な画家であることがわかりました。東京の国立新美術館で第50回日本南面院展が開かれており、それに出品しているという話です。さっそく新聞「農民」編集部に問い合わせて、その展覧会を見てもらいました。編集部からすぐ電話が入り、「すばらしい作品でした」との返事です。実は長年、ご近所であり農民連会員でありながら、絵のことについてはまったく知りませんでした。 佐藤さんは画号を「松韻(しょういん)」と言い、画歴40数年、数多くの入選を果たし日本南画界のトップレベルに位置しているといいます。画風は故郷の原風景、吾妻小富士や安達太良山をモチーフにした、それはすばらしい大作です。佐藤さんは自然の大切さ、それをはぐくむ農業の大事さを語っていました。
野菜作りなどの農作業をしながら年老いたお母さんの介護をし、制作は夜、画板に向かって励んでいます。そして、制作活動をする上で何よりも大事なことは、健康とのこと。そのために「ごはんとみそ汁、野菜と魚を食べるという食事が健康のもとです」と語っていました。 (福島県農民連 佐々木健三)
※〓は、「吉」の異体字、「士」が「土」。
※南画は、中国・唐の時代、王維に始まるとされています。日本には江戸時代にもたらされ、精神性をより重視しつつ、独自の水墨画、墨彩画の基礎が築かれました。 (新聞「農民」2010.5.3付)
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[2010年5月]
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