ハイチ被災地へMA米を
農民連関東ブロックの提案うけ
大使館が日本政府に要請へ
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ハイチ共和国のジャン・クロード・ボード代理大使と交流がある農民連関東ブロックの代表は4月22日、摘みたてのイチゴ(埼玉産)をお土産にして、地震発生後2度目となるハイチ大使館への訪問を行いました。ボード代理大使は、約3カ月ぶりに訪問した代表団を喜んで迎えてくれました。
今回の訪問では、新たに集めた募金を届けるとともに、ミニマムアクセス(MA)米をハイチに送るよう日本政府に要請することを大使に提案しました。代理大使は「こちらの一存で日本政府は動いてくれないのでは」と少し消極的でした。
これに対し埼玉県連事務局長の松本慎一さんが「農民連は、3月26日の農水省交渉で、『ハイチ側から要請があればそのように対応する』との返答を日本政府から得ている」と伝えると、農民連の計らいに感動したのか、大使は身を乗り出して、「今すぐにハイチ政府に確認して、今日、明日にでも外務省を通して日本政府に要請書を送りたいと思う」と代表団に伝えました。
MA米が日本の米価を下げる原因のひとつになっていることから、これが実現すれば、ハイチ国民とともに日本の稲作農家も助かることを大使に伝え、最後に固く握手を交わし大使館を後にしました。
連休明けにその後の経過について問い合わせたところ、MA米についての説明文と日本政府への要請許可を得るための書簡をすでに本国(ハイチ)に送ったそうです。現在その返答を待っており、本国から連絡があり次第教えてくれるとのことです。
(国際部 武田伸也)
(新聞「農民」2010.5.24付)
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