2009年10月
■2009年10月26日(第898号)
- “平和の花畑”でコスモスの中にヒマワリの9の文字/「9条花壇」 競い合う
- 早生品種「夢つくし」の稲刈りが一段落し、10月初旬から始まる「ヒノヒカリ」の刈り入れまでの1週間ほどが一息つける期間。このすき間をねらって、福岡・若宮農民組合では9月26日、「平和を語る夕べ」を催しました。
- 米国産牛肉から危険部位・脊柱/魚流通 今後どう変わるか
- アメリカ産牛肉から、BSEの病原体が蓄積しやすいため輸入が認められていない特定危険部位の脊柱(せきちゅう)が見つかりました。10月10日、農水省と厚生労働省が発表しました。
- 日米FTA交渉に反対
- 農民連の各県連や農民組合では、9月、10月の地方議会に「日米FTA(自由貿易協定)反対」の請願を提出し、各地で意見書として採択されています。
- 農のこころ
- コンバイン没日(いりひ)を割って折り返す
- 農地改革と食糧主権こそ地球温暖化の解決策
- 今年12月にコペンハーゲン(デンマーク)で開かれる「第15回国連気候変動枠組条約締約国会議(COP15)」は、「京都議定書」に続く2013年以降の温暖化対策の国際的枠組みを決めなければならない重要な会議です。COP15での合意に向けて、9月29日から10月9日まで、タイの首都バンコクで国連の国際交渉が行われました。これに並行して、タイをはじめ世界の環境NGOや市民運動がバンコクに集結し、対抗活動を展開。ビア・カンペシーナ東南・東アジア地域はこれらの対抗活動の一環として、2日から5日にかけて気候変動問題をテーマにフォーラムを開催しました。農民連から新聞「農民」編集部の満川暁代と、通訳として寺澤彩さんが参加しました。
- 日本列島3000キロ 産地がまるごとやってくる!(1/4)/(2/4)/(3/4)/(4/4)
- 日本販売農業協同組合連合会(日販連)は、今回の見本市で「食と農を守るためにはどのような運動が大切か」を問題提起したいと思います。
- この人
- 東京の会社でOLしてましたが、以前から「地元に帰りたいなあ」と思っていました。そんな時、父から「こんな仕事あるでぇ」と声がかかり、「じゃあ、やってみようか」と。だから、農業に関心があってというわけではありません。でも、家は農家だし、小さいときから両親の仕事を見て育ちましたから、農民連で働くことになにも違和感はなかったですね。
- 青年たちがアートで社会をデザイン
- 千葉市緑区土気の「あすみが丘ふれあいの広場公園」で10月3日、地元の青年たちや千葉県農民連青年部を中心にサタデーマーケットが開かれました。サタデーマーケットとは、音楽家はもちろん、手芸品などの手づくりアーティストなどが参加し、農業青年も“ものづくり”のアーティストとして農産物を出展し、みんなのアートで社会をデザインするイベントです。発案者である武田伸也さん(農民連本部の国際部員)にその模様を書いてもらいました。
- 初のいも掘り交流会/2009国際有機農業映画祭
- 「ママ、こんなに大きないもがとれたよ」――埼玉・新日本婦人の会川口支部と埼玉農民連川口支部準備会(藤野泰弘会長)は、10月11、13日の両日、初めてサツマイモ掘り交流会を行いました。80人以上の親子が参加し、楽しいひと時を過ごしました。
- 蜂群崩壊症候群に学ぶ養蜂振興の基盤整備
- (社)国際農林業協働協会(JAICAP)の主催による講演会が10月7日、農水省内で開かれ、玉川大学ミツバチ科学研究センターの中村純教授が、「蜂群崩壊症候群に学ぶ養蜂(ようほう)振興の基盤整備」と題して講演しました。その一部を紹介します。
- 農家応援の9パン(9条型どり)作り
- 神奈川県秦野市内の団地の一角に店を構えるパン屋さん「レ・ルルド」。地元の小麦で作ったパンで、近隣の農家を元気にし、憲法9条をかたどった9パンで平和をアピールします。ひそかなファンが急増中です。
- 富山和子さんの 日本の米カレンダー/農民の心からの叫び 愛♥LOVE9条
- 「富山和子がつくる日本の米カレンダー」2010年版ができました。21年目です。
- 旬の味
- 秋祭りが盛んだ。米の収穫を前に、一粒でも多くの実りを神に祈りたくなる。農民にとって、祭りは生活であり生命そのもの
■2009年10月19日(第897号)
- 国民的な共同の力で農協・農業の発展を/農協への「私の思い」
- 第25回JA全国大会を翌日に控えた10月7日、全農協労連は「もう一つの農協大会」を東京・新宿農協会館で開催。「さらなるスリム化ではなく、協同の力で農協・農業の発展を」のスローガンのもと、全国から農協労働者や研究者ら41人が参加して、農協事業の民主的発展について討論しました。
- 食べることから“働き方”を考えたい
- 第54回はたらく女性の中央集会は10月3、4の両日、神戸市内で開催され、兵庫農民連女性部も現地実行委員会にはじめて参加しました。
- 新政権の方向は私たちの運動次第/日米FTA交渉進めるな
- 日本科学者会議食糧問題研究委員会は10月3日、都内で「日本農業の土台つき崩す米価暴落」をテーマに例会を開き、研究者や生協関係者など20人が参加しました。講師は、農民連ふるさとネットワーク事務局次長の横山昭三さんです。
- 消費税増税許さないたたかいを/控除額の計算の仕方
- 農民連関東ブロック協議会は10月2日、都内で今年2回目の税金学習交流会を開き、東海ブロックの参加者を含めて約20人が参加しました。
- 農のこころ
- 稲刈りを終えしとかくも声野太
- 石橋幸男さんを偲んで
- 農民運動新潟県連合会の役員で新潟産直センターの常務、農民連全国委員でもある石橋幸男さん(62)が9月22日、稲刈りの真っ最中、作業場の2階から転落。気づいた奥さんが救急車で病院に運びましたが、同日午後2時ころ頭がい骨骨折のため、息を引き取りました。不慮の事故で、かけがえのない活動家を失ったことは痛恨の至りです。
- 私と農業/トラクター新調したが…/ぶどう畑で「産直協定」締結
- 食と農を守る運動で活躍する方々に「農業への思い」を聞く新シリーズです。
- 本の紹介/安田節子著「自殺する種子―アグロバイオ企業が食を支配する」
- 巨大アグロバイオ(農業関連生命工学)企業が、遺伝子工学を駆使した生命特許という手法で種子を独占し、世界の食を支配しつつあります。本書は、工業的な農畜産業の矛盾を暴きつつ、その構造を解明します。
- ビア・カンペシーナ国際青年会議に参加して
- ビア・カンペシーナ国際青年会議 in スペインが9月24日から29日まで、スペインの北東部に位置するアラゴン州ウエスカ県プイデシンカ村で開かれ、9つあるビア・カンペシーナの各地域の代表、27カ国から現地を含め60人を超える青年が集いました。日本の所属する東南・東アジア地域からは、農民連青年部長の杵塚歩さんのほかに、東ティモールとタイの青年が参加しました。
- 念願の直売所オープン
- 茨城・県南筑波農産センターは9月4日、事務所横の倉庫を改装して直売所をオープンし、連日お客さんでにぎわっています。
- 旬の味
- 稲刈りが終わって、ほっと一息つけた。生育の遅れや減収の不安はあったが、平年並みの作柄で安どした
■2009年10月12日(第896号)
- 韓国全国農民会と農民連 ソウルではじめての政策協議/九州で日韓両国農民が交流
- 農民連と、韓国全国農民会総聯盟(KPL)・韓国女性農民会(KWPA)とのはじめての政策協議が、9月24、25の両日、韓国のソウル近郊で行われました(記事は2面)。この政策協議は、今年3月に行われた両組織の定期交流で確認されたもので、農民連から副会長の真嶋良孝、女性部長の久保田みき子、新聞「農民」編集長の赤間守、国際部員の武田伸也の4氏。韓国側からは、KPLのパク・ミヌン副議長、イ・チャンハン政策委員長、KWPAのシン・ムンヒ事務局長、キム・キョンサン政策委員長など20人近くが参加。なかには、3月に来日し「もう一度日本の仲間に会って、お礼を言いたかった」と5時間もかけて参加した人もいました。KPL議長のハン・トスクさん、KWPA議長のキム・キョンスンさんもかけつけ、歓迎のあいさつをしました。
- 秋のグリーンウエーブ成功へ/新政権初の輸入米入札実施
- 全国食健連(国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会)は9月26、27の両日、東京都内で全国代表者・活動者会議を開催し、21都府県と15の中央団体から62人が参加。総選挙後の新たな政治情勢のもとで、秋の「グリーンウエーブ」を成功させ、来春の結成20周年を運動の飛躍のなかで迎えようと、決意を固めあいました。
- 農のこころ
- 陽の色を零して匂いたる稲穂
- 日韓政策協議
- 農民連と、韓国全国農民会総聯盟(KPL)・韓国女性農民会(KWPA)との政策協議では、はじめに韓国側から、FTA(自由貿易協定)について「韓国と日本の農民にどのような影響を与えているのか、今後与える可能性があるのか、共同研究を行いたい」との提案がありました。これに対して農民連側は、提案に賛同することを表明。研究成果をどのように発表するかについては、今後検討していくことになりました。
- 「健康エコナクッキングオイル」花王 やっと出荷停止に/花王の“安全”回答に怒り
- 鳩山新内閣が発足した9月16日、花王はやっと重い腰をあげ、健康エコナ印の食用調理油の販売自粛を発表しました。
- 映画「アンダンテ―稲の旋律」農民の協力えて撮影順調
- 旭爪あかねさん原作の映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」の撮影は順調に進み、9月17日、町をあげて支援している千葉県横芝光町で黄金色に実った田んぼで稲刈りの撮影となりました。
- 全国かかし祭 山形・上山市 今年も力作ズラリ
- 第39回かみのやま温泉「全国かかし祭」が山形県上山市で、9月19日から27日まで開かれました。今年は連休の相乗効果もあり、昨年より2万人以上多い14万7000人の入場がありました。
- 旬の味
- 7月に10ミリていどの雨が降って以来、久しぶりの恵みの雨となった。だが、少々の雨ではすぐホコリっぽくなってしまう
■2009年10月5日(第895号)
- 農業やる元気もらった/かんそう 参加者の情熱に圧倒された
- 農民連青年部は9月12、13の両日、福島県二本松市旧東和町で「夏の学習交流会 in 福島」を行い、地元福島をはじめ、山形や新潟、千葉、静岡、愛知、岐阜などから60人余りの青年が、各地の特産品を持って集いました。ベトナムからの留学生や京都大学大学院の学生といった異色の参加者も。夜の交流会&宿舎は、神社の宿坊・木幡山参宿所の大広間でした。
- 憲法運動さらに飛躍を
- 民主党中心の鳩山政権が誕生した9月16日、農民連も参加する憲法改悪反対共同センターは、結成してから5周年を迎えました。共同センターはこの日、東京・文京区の全労連会館で記念集会を開催し、192人が参加しました。
- 青年劇場で収穫祭
- 青年劇場が、農をテーマにした新作「結の風らぷそでぃ」を上演しています(本紙既報)。9月23日、青年劇場と食健連、農民連は、公演の成功を祝って「収穫祭」を同劇場のけいこ場で開催。出演者と観客が、各地の産直組織から運ばれた農産物を囲んで交流しました。
- 減価償却の耐用年数が変わります
- 農業機械・設備の耐用年数制度が、2008年度税制「改正」により大幅に見直されました。
- 農のこころ
- 間引き菜と落暉あふるる小笊かな
- 東ティモールに平和を
- 特定非営利活動法人パルシックは9月19日、東京都千代田区のYMCAアジア青少年センターで、「東ティモールに平和を! 記念コンサート」を開きました。東ティモールは1999年の住民投票を経て、2002年にインドネシアから独立。住民投票から10年目に当たり、国づくりの歩みを記念するために開催したものです。
- 産直市 in 主婦会館/香川・小豆島(中山地区)の農村歌舞伎 今年は10月11日夜に上演
- 農民連ふるさとネットワークは9月16、17の両日、東京・千代田区の主婦会館前で、主婦連合会(主婦連)の協力を得て産直市を開き、各産地の旬の野菜・果物、加工品が並びました。
- 土に触れ命を育てる農業体験 心を癒し命の大切さを実感
- 「皆さん、こんにちは! 今日は作業がいっぱいありますよ。秋野菜に向けた畑の準備を進めましょう」――東京・練馬区の住宅街に囲まれた農業体験農園「大泉 風のがっこう」の講習会。長靴に麦わら帽子の消費者が、主宰者の白石好孝さんをぐるりと取り囲み、作業の説明を真剣なまなざしで聞いています。
- 県南農民組合(茨城)が稲刈り交流会
- 9月13日、茨城県南農民組合は、消費者、米屋さんを取手市に招いて稲刈り交流会を行い、30人あまりが参加しました。
- 旬の味
- 実りの秋の喜びは、われら農民があじわう天与の豊かさである。いまごろは、豊年祭りの太鼓の音が秋の夜空に響き渡っていただろうに、その音も絶えて久しい。中秋の月だけが照っている
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