「農民」記事データベース20091012-896-06

現地での稲刈りシーンも終わる

映画「アンダンテ―稲の旋律」
農民の協力えて撮影順調

監督、出演者、スタッフと呼吸ぴったり

 旭爪あかねさん原作の映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」の撮影は順調に進み、9月17日、町をあげて支援している千葉県横芝光町で黄金色に実った田んぼで稲刈りの撮影となりました。


 緊張感が走る

 この日は100人のエキストラ参加で、撮影現場は、静かな田舎町にちょっとした祭りがきたようなにぎわいです。金田敬監督の「よーい、スタート」の大声が響くと、一気に緊張感が走ります。撮影を楽しみに待っていた地元のおばあちゃんたちも「地元が映画になるってだけでうれしいけっど、私も農家だからさ、よけい見だいと思うよね」と、うれしそうに出番を待っていました。

 この映画のクライマックスともいえる稲刈りのシーンが、地元農家の協力で映像になると考えただけでわくわくします。たくさんの方の協力をうけ、横芝光町での撮影は9月19日に無事終了しました。

 原作の中で土屋喜信さん(房総食料センター組合員)がモデル的存在となっている農業青年役を、俳優の筧(かけい)利夫さんが演じています。エキストラとして参加した土屋さんは「筧さんはテレビで見るのと変わらず、そのまんまの面白い人。筧さんでよかった。映画は映画でまた違った“稲の旋律”を楽しめると思ったね」と、自分の映画のようで思い入れはひとしおです。

土屋喜信さん(左)と農業青年役の筧さん

 エキストラで

 また房総食料センター婦人部では郷土料理を食べてもらいたいと、昼食に祭り寿司(太巻き寿司)と野菜料理を用意しました。婦人部の土屋政江さんは「遅れちゃいけないと朝早くから準備したけれど、何度も撮り直しになって、昼食は午後2時ころになってしまったの。でも、一つの作品のために集中しているスタッフの姿に感動した。映画のひとつの部分にかかわれたし、こんなことはめったにないから、貴重な経験をさせてもらった」と楽しそうに話してくれました。

青空の下、撮影を見守るスタッフと地元のエキストラ

 限られた時間の中で、監督や出演者、撮影スタッフ、そしてエキストラが呼吸をあわせて、その一瞬をフィルムに収めていく映画作りも、農業と同じく細かな計画、段取りが必要で、そして根気のいる仕事だと感じました。これからこの映画がどんな花を咲かせ、どんな実をつけるのか今からとても楽しみです。

(房総食料センター 大木和代)


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【問い合わせ先】
 映画「アンダンテ〜稲の旋律〜」製作委員会(ゴーゴービジュアル企画内)TEL 042(396)7815

(新聞「農民」2009.10.12付)
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2009年10月

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