農のこころ丸山美沙夫
陽の色を零して匂いたる稲穂 高野 義康 『ザ・俳句十万人歳時記』から。四方に広がる稔りの稲穂は、日本の秋を特徴する最も美しい景の一つでもある。この一句からも、その詩的美観がこぼれるように感じられる。いよいよ収穫の時期。農にとっては心の逸(はや)る時とも言えよう。気になる天候、安心して米づくりの出来る農政があってこそこの美観も輝ける。
(新聞「農民」2009.10.12付)
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[2009年10月]
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