千葉・土気(とけ) サタデーマーケット
青年たちがアートで社会をデザイン
県農民連青年部も農産物を出展
千葉市緑区土気の「あすみが丘ふれあいの広場公園」で10月3日、地元の青年たちや千葉県農民連青年部を中心にサタデーマーケットが開かれました。サタデーマーケットとは、音楽家はもちろん、手芸品などの手づくりアーティストなどが参加し、農業青年も“ものづくり”のアーティストとして農産物を出展し、みんなのアートで社会をデザインするイベントです。発案者である武田伸也さん(農民連本部の国際部員)にその模様を書いてもらいました。
外国人を含む青年20人近くが集まり土気サタデーマーケットを開催しました。
当日の朝は快晴! しかし、勢いづきいざ会場に着いたらポツポツと雨が。「早くテントを!」と前日深夜まで作業して作った竹テントを2台設置。竹テントを設置しただけで公園の雰囲気が一変しました。強まる雨の中、竹テントの下でマーケットにかける夢を語り合いながら棕櫚(しゅろ)バッタ作りに熱中しました。
正午を過ぎ雨足がさらに強くなり、マーケットを中断することに。隣の公民館調理室に移動し、まいたけ汁、豚串、パエリアを調理しました。
雨がやんだころを見計らってマーケットを再開。雨上がりのためか多くの人が散歩に出ていて、買いに来てくれました。
その中に、さまざまな葉っぱを笛にしてしまう“草笛おじいさん”がいてその場で生演奏。通りがかりのアーティストの参加というまさにイメージ通りの展開になりました。約一時間でしたが、手応えを感じることができました。
日本での取り組みをネット上で見守ってくれたアメリカのオレゴン州ユージンのサタデーマーケット出展者、デボラ・シュッツラーさんから「おめでとう! ついに実現しましたね」というメッセージがあり励まされました。
地元の農家の熊手正幸さん(千葉県農民連青年部)は、「このマーケットを通して生産者と消費者が交流し、消費者が農業に興味を持てるようになれば、必然的に地産地消が成立し、食料自給率向上にもつながる」といいます。
マーケットには人と人だけでなく人と農をつなげる力もあることを確信しました。次からはフードマイレージなど、より地産地消につながる考え方を紹介する展示をしていきたいと思っています。これからどのようにこのマーケットが発展していくのか楽しみです。
(新聞「農民」2009.10.26付)
|