「農民」記事データベース20091019-897-06

新潟県農民連役員・農民連全国委員

石橋 幸男さんを偲んで

新潟県農民連会長 町田 擴


画像 農民運動新潟県連合会の役員で新潟産直センターの常務、農民連全国委員でもある石橋幸男さん(62)が9月22日、稲刈りの真っ最中、作業場の2階から転落。気づいた奥さんが救急車で病院に運びましたが、同日午後2時ころ頭がい骨骨折のため、息を引き取りました。不慮の事故で、かけがえのない活動家を失ったことは痛恨の至りです。

 石橋さんは、1947年(昭和22年)に長岡市で農家の長男として生まれ、青年運動を通じて若くして農民運動に志し、同志を募って「長岡進歩会」を組織。農業所得の自主申告運動に取り組み、その先頭にたって活動しました。こうした石橋さんたちの活動が、農民連新潟県連の結成と同時に、長岡支部として県連に加盟するにいたりました。

 また石橋さんは、48歳で長岡市議会議員になり、以後3期12年、議員として活動し、その間、県連の相談役としていろいろ助言・支援をいただきました。

 とくに、新潟中越地震の際は、自宅を農民連の災害対策本部に開放され、全国からの救援物資の受け入れ・配送を一手に引き受けていただきました。そして、議員の立場を有利に生かして市の対策本部と連絡を取り合い、避難場所へ適切に救援物資を提供したことは、関係するみなさんから高く評価され、農民連の名を世間に知らしめることができました。

 さらに石橋さんは、議員引退後には農民連の活動一筋に専念され、中越地区の運動と事業の中心となって精力的に活躍され、準産直米や組織の拡大に大きな成果をあげられました。

 こうした取り組みに確信を持ち、農民連中越センターを建設しようとしていた矢先に彼を失ったことは、このうえない大きな痛手です。

 新潟県連は、彼を失った痛手から体制をたてなおし、彼の遺志を引き継ぎ、悲しみを乗りこえて前進する決意です。

(新聞「農民」2009.10.19付)
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2009年10月

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