新政権誕生で新しい歴史に

憲法運動さらに飛躍を

共同センター5周年記念集会

農民連も取り組み報告

　主催者あいさつした全労連の大黒作治議長は「政権交代で新しい歴史のページがめくられた。5年にわたって積み上げてきた私たちの運動の成果をさらに飛躍させて、このページに憲法を暮らしにいかすことを書き込ませることが大事。それはこれからの私たちの運動にかかっている」と強調しました。

　一橋大学の渡辺治教授が「総選挙後の情勢と憲法をめぐる動向」について、また自由法曹団の田中隆弁護士が「改憲手続き法をめぐる到達と課題」について、それぞれ講演しました。

　渡辺氏は、国民が小泉「構造改革」に怒りを爆発させ、新しい政治への転換を期待しているなかで、民主党政権がどこに向かっていくかは私たち国民の運動にかかっていると述べ、「共同センターの役割は、9条を守るたたかいばかりでなく、生存権を保障する25条の実現をめざす大きな共同をつくっていくうえでも、きわめて重要」と語りました。

　また田中氏は、2007年5月に制定された改憲手続き法が、最低投票率の定めがないなど多くの欠陥を持った法律であり、「来年5月に施行させないための大きな運動を」と呼びかけました。

　その後、共同センターを構成している各団体が取り組みを報告。農民連の上山興士さんは、「農林水産九条の会」の活動や、全国各地の「9条田んぼ」「9条りんご」などの取り組み写真パネルを使って紹介し、さらに運動を広げたいと決意を述べました。

　また全日本民医連の代表は、9月9日9時9分に神戸から「9条風船」を飛ばしたところ、風船に託したメッセージが三重・松阪市に届き交流が広がっていることを紹介し、注目されました。