旬の味
7月に10ミリていどの雨が降って以来、久しぶりの恵みの雨となった。だが、少々の雨ではすぐホコリっぽくなってしまう▼エンドウ豆の種子植えの時期なのでマルチをはったが、雨がなく作業ができずにいた。恵みの雨であっちでもこっちでも種子植えをしている。ミカンは小粒で甘味はあるが、価値が下がる。いつもなら、台風の心配もするころだが、今年は台風を歓迎したくなるほどの状況で、まさに農業は“天と地”とのたたかいだ▼政権交代して、テレビでは鳩山首相はじめ注目の大臣が芸人のごとく引っ張りだこだ。たしかに民主党への期待もある。農水大臣も、マニフェストに掲げた戸別補償制度を実現するために動き出したようだ。しかし、畑作はどうなのか。日米FTAを「締結」から「促進」に言い直しても、食料自給率や安全性はどうなのか▼それより、小さい農家も大きな農家も安心して農業を続けていけるように価格保障制度が必要だ。それには、働く現場の声を大きく広げることが求められている。 (文)
(新聞「農民」2009.10.12付)
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[2009年10月]
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