事務所わきの倉庫を改装
念願の直売所オープン
茨城・県南筑波農産センター
茨城・県南筑波農産センターは9月4日、事務所横の倉庫を改装して直売所をオープンし、連日お客さんでにぎわっています。
同センターは米を中心に活動してきましたが、米農家の高齢化や米価の下落で将来に不安がひろがるなか、「おれたちがまだ元気なうちに道を開こう」と、昨年7月に直売所建設委員会を立ち上げて準備を進めてきました。
野菜のない直売所では魅力がないので、野菜を出荷する人をどう組織するかが課題でした。「家族の食べる分しか作ってない人でも、もう一畝広げて少量でも出荷してください。農家でなくても野菜を作ってる人、歓迎です」とチラシを配布しました。「うちでは食えない分は捨ててんだ。行ってみるよ」などと反応があり、第1回の説明会には30人が集まりました。野菜農家15人が登録し、協力農家(新聞「農民」読者)6人、賛助会員2人が増えました。
開店3日間は新米のプレゼントを付けたこともあり、初日は、11時開店というのに9時から行列ができました。慣れない店員(役員が当番)は、待っているお客さんにいすを出したり、梨の試食をしてもらったり、あたふた。閉店までに200人を超える人が来店しました。
現在は金曜・土曜・日曜の3日間の営業ですが、毎日開店するためには、出荷する農家や販売スタッフを増やすなど、課題がたくさんあります。自治体から援助の申し出もあり、みんなの知恵で発展させようとがんばっています。
(茨城・県南農民組合 小林恭子)
(新聞「農民」2009.10.19付)
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