旬の味
稲刈りが終わって、ほっと一息つけた。生育の遅れや減収の不安はあったが、平年並みの作柄で安どした▼しかし米価が安い。昨年よりも1000円以上下がっている。「安い米でなければ売れない」と買いたたく大手量販店の影響もあるが、備蓄米を出来秋前に販売して価格を下げ、一方では自ら決めた備蓄量の100万トンまで買い上げない農政の失態が大きい▼民主党中心の政権に交代したが、かすみのようにはっきりしない期待と不安が残る。農民を苦しめてきた自公政権と同じ穴のムジナでないことを祈りたい▼千葉県横芝光町を舞台にした映画「アンダンテ〜稲の旋律」の現地撮影が終了した。原作者の旭爪あかねさんとは14年前に千葉県連青年部が開いた農業体験に参加したのがきっかけで知り合った▼その時に、原作のモデルとなった土屋喜信さんも青年部員で活動していて、それが縁で親交が始まり、小説ができ映画にまでなった。縁とはわからないものだ。12月からの上映を心待ちにしている。 (竹)
(新聞「農民」2009.10.19付)
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[2009年10月]
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