2002年2月
■2002年2月25日(第528号)
- 女性が運動の中心に/“工夫する楽しみ”
- 「自分たちがつくったものを食べてもらい、納得してもらって販路を拡大する」――。9、10の両日、東京・文京区本郷で開かれた農民連女性部の第13回総会には、23都道県から81人が参加。女性ならではの知恵を生かしたとりくみで、農と食の共同を広げている多彩な経験が、生き生きと紹介されました。
- 米「生産調整研究会」、最悪の布陣でスタート
- 小泉版「米改革」を検討するための「生産調整研究会」が1月に食糧庁内に設置され、3月までに論点・課題のとりあえずの整理を行うことをめざして審議が進んでいます。
- 「こだわり」生かし多様な販路を
- 2月5〜6日、産直運動全国協議会は、熱海市内で2年ぶりの実務研修会を行いました。研修会には、22道府県33団体59人が参加しました。
- 19市町村すべてに「税金相談会」を
- 茨城・県西農民センターは管轄地域の19市町村すべてを対象に税金相談会を開く計画をたて、確定申告が終わるまでに80戸の農家を組合員に迎える目標を総会で決め、連日のように取り組んでいます。
- 議論深めた総会
- 山形県庄内農民センター大泉支部は1月20日、湯浜温泉のホテルで新年会を兼ねた支部総会を17人の参加で開催しました。
- 小泉内閣の 医療改悪つぶそう
- 「この熱気と怒りで小泉内閣の医療改悪をつぶそう」――2月14日、さいたまスーパーアリーナで開かれた“安全・安心の医療を守ろう2・14国民大集会”。北海道から沖縄まで全国から1万5千人が集まりました。
- 伝統食の掘り起こしなど多彩に
- 第4回大豆畑トラスト運動全国交流集会が2月12日、東京で開かれました。130人が参加、「遺伝子組み換え食品(大豆)は、いらない、作らない、食べない」の宣伝や学習、大豆を中心とした各地の伝統食、郷土料理の掘り起こし、学校給食にも結びつけるなど、地域に応じた多彩なトラスト運動に発展させ、消費者との協力で日本農業を守っていくことを確認しました。
- “やる気満々”目いっぱいスキーを満喫
- 福島県農民連青年部は1月26日から2日間、会津のリステル猪苗代スキー場でスキー合宿を開催し、兼業農家の青年を含めた10人が参加しました。
- “今年は絶対成功させたい”
- 庄内産直センターは1月31日、関東ブロック代表の海老原恒夫さん(栃木県農民連事務局長)を講師に招いて、トウモロコシ「スーパースイートきぼう」の栽培講習会を開きました。遠く山形市からの12人をはじめ、32人が参加。たいへんロマンのある、元気の出る講習会になりました。
- い農産物の向こう側/タイの農村はいま(最終回)
- ていねいで勤勉な仕事ぶりと低賃金が、タイの食品加工業の発展を支えています。とくに、世界に広がる狂牛病の影響によって鶏肉の消費量が急増し、昨年のタイの鶏肉輸出は、過去30年間で最高の300億バーツ(900億円)、140万トンに達したといわれています。なかでも欧米市場への輸出は、前年比164%の急増です。
- 「てるて姫」
- 「てるて姫」は、神奈川県相模原市の酒販店の2代目で構成する若手グループ「相照会」が作った地酒。この酒には“地元”へのこだわりがいっぱい詰まっています。
- 干し大根のカンタン漬け/あら不思議
- 宮崎県の農村でよく食べるという干し大根のカンタン漬け。漬けるといっても、干し大根を、みりん、しょうゆ、酢、砂糖の合わせ調味料に浸しておくだけ。大根の歯ごたえと辛味が食欲をそそる一品です。干し大根のカンタン漬けは、宮崎県農民連の有岡勝子さんが、農民連大会の懇親会用にと持参したもの。有岡さんが農業を営む西都(さいと)市にある茶臼原(ちゃうすばる)台地にはたくさんの古墳があり、畑からも土器が出土するといいます。
- 【この人】横山 昭三さん(61)
- 「あの城南食糧の横山さんが農民連本部に!」。
■2002年2月18日(第527号)
- “農業にかかわりたい”
- 奈良県明日香村の奈良産直センターに昨年、20代と30代の青年が相次いで就職しました。高砂樹史(たかさごたつし)さん(36歳)、大塚雅史(まさし)さん(28歳)です。1月27日に開かれた県連大会でも組織や産直について活発に発言するなど、若い息吹で奈良県産直運動の新しい歴史を作り出し始めています。
- 広く農家によびかけて「税金相談会」にとりくもう!
- 所得税の確定申告の受付が2月16日から始まりましたが、確定申告書の様式が今年分から大幅に変更されます。
- 「おばあちゃんのお茶うけ」が本になりました/感心させられた「おばあちゃんの技」
- 新聞「農民」で連載していた、吉田文子さん執筆の「信州のおばあちゃんとお茶のみ」が、カラー写真と秘蔵レシピいっぱいの本になりました。
- 【この人】石部 傑さん
- とにかく軽いフットワークです。
- 楽しいひとときを交流
- 石川農民連と新婦人石川県本部共催の「新春のつどい」が1月20日、金沢市の平和会館で行われ、約100人が参加、にぎやかで元気の出る交流となりました。
- 「塩こうじ」が釣り人に好評
- 農民連にいがた県央センターは、漬物床として「塩こうじ」を作ってきましたが、意外にも釣り人にも利用され、人気を博しています。
■2002年2月11日(第526号)
- 政府は全額補償しろ/政府に“請求書”提出
- 「もう待てない。政府は損害の全額を補償しろ」――凍てつく寒さをついて、農民連・畜全協・全国食健連が1月31日にとりくんだ「BSE損害補償請求運動」は、「明日への希望をなんとか見出したい」と願う畜産農家など約150人が全国からかけつけ、マスコミが注視するなかで行われました。対策を怠りBSEを発生させたうえにその責任を認めようとしない政府への怒りを爆発させ、野党4党が共同提案する「BSE対策緊急措置法を成立させよ」などと、シュプレヒコールを響かせました。
- 奈良県連が3つの地域センター建設/“仲間づくりに、2倍頑張れば5倍・10倍に返ってくる”
- 「奈良県の農業と、農民経営を守るために、県下に事務所と専従を構えた3つの農民センター建設をめざそう」。古代飛鳥遺跡がある奈良県明日香村の健康福祉センターで1月27日、県農民連定期大会が意気高く開かれました。
- 国会議員(民主・共産)が激励/「第5回BSE問題に関する調査検討委員会」
- 1月31日に農水省前で行われたBSE損害補償請求行動には、民主党と日本共産党の国会議員が激励にかけつけました。民主党から鮫島宗明衆院議員、日本共産党から松本善明衆院議員、中林よし子衆院議員、紙智子参院議員・大沢辰美参院議員。
- シンポ「農民と消費者のための種子とは」
- 「農民と消費者のための種子とは」をテーマに、「農の会」のシンポジウムが1月26日、都内で開催されました。
- 21万筆の署名提出・集会
- 「遺伝子組み換え食品いらない! キャンペーン」は1月30日、「遺伝子組み換えコメ(イネ)いらない! 議員と市民の署名提出と院内集会」を開き、「遺伝子組み換えコメいらない! みんなの署名」を小泉首相宛に提出しました。
- 「BSE対策集会」に150人参加/「豆腐作り」で読者が増えた
- 「畜産農家の損害補償を急げ!」――徳島県農民連は、1月19日、石井町で「BSE対策畜産農家決起集会」を開き、酪農家など約150人が参加しました。
- 集まれば笑顔いっぱい
- 「カンパーイ! 今年ももの作りがんばるぞー!」――神奈川県農民連青年部の新年会が、1月27日、伊勢原市内で開かれ、にぎやかに盛り上がりました。
- 黒豆ご飯
- 「畑の牛肉」と昔から言われている大豆。更年期障害に効くイソフラボン、脳の働きを高めるレシチンをはじめ、植物性たんぱく、脂質、カルシウムが豊富です。こうした効能は、黒豆も同じ。
- 音楽も魅力
- 劇団東演はブレヒトの代表作「三文オペラ」を、ロシアのユーゴザパト劇場との合同公演で上演します。すでに「どん底」などで斬新な舞台をみせてくれたベリャコーヴィッチが演出と美術を担当します。
■2002年2月4日(第525号)
- 草の根の提携をネットにのせて全国へ
- 農民連関東ブロック産直ネットワーク(略称・関東ネット)の発足のつどいが1月24日、東京で開かれ、農民経営と地域の農業を守り、発展させる取り組みを本格的に進めていくことを確認し、役員や事務局の体制を確立しました。これは、関東ネットが「運動によって事業を切り開く」立場で、全国とも連携し、市場や卸・小売との提携、街づくりなども視野に入れた新しい流通を展開する組織をスタートさせたものです。
- 豪州産牛肉を国産に偽装/草の根の運動で成立させよう
- 大手食肉メーカー「雪印食品」が、オーストラリア産牛肉を国産牛肉と偽り、買い取らせていたことが、1月23日、明らかになりました。これは、食肉市場でのBSE全頭検査が開始される以前に処理された牛肉を、国が全量買い上げて焼却処分するという制度を不正に流用したもので、明確な犯罪行為です。
- 農民連第14回定期大会への報告(4)(前号のつづき)
- 農民連第14回定期大会への報告。前号のつづきです。
- セーフガードの本発動と、狂牛病による損害補償を求める特別決議
- 小泉首相、あなたに農民の痛みがわかりますか。
- BSE 救済求め「会」を結成
- 埼玉農民連は1月22日、県内有数の肉牛産地である岡部町で、畜産危機突破緊急集会を開き、「埼玉県BSE被害の救済を求める畜産農民の会」(代表・高田茂岡部町肉牛生産組合長)を結成しました。農民連は、集会に先立って、県北部の約百戸の畜産農家に集会への案内と署名用紙を郵送。同日午前、畜産農家を一軒一軒訪問すると、署名して待っていた農家など、どこでも対話が弾み、共感が寄せられました。
- 7億円を農水省に請求
- 「政府は、BSE(狂牛病)による被害の全額補償を行え」――1月18日、静岡県西部の畜産農民など18人が、115件・7億1756万円分の「損害請求書」を農水省に提出して、早期解決・全額補償を求めました。
- マスコミが注目
- BSEやセーフガードでたたかう農民連に、マスコミが注目しています。朝日新聞は、1月16日付の夕刊一面で農民連全国大会を報じ、翌日付朝刊の宮城版ではトップで、鈴木弥弘・宮城県連事務局長の大会での発言を詳しく紹介しています。
- 安い農産物の向こう側/タイの農村はいま
- タイ政府は、11月半ばから2月半ばまでの3カ月間にわたり、市場価格よりも割高で、米の直接買い上げを実施しています。しかし、450億バーツ(1350億円)を投入してのこの施策も、販売されている米の半分しかカバーせず、残りの自由取引部分で値崩れの可能性が心配されています。
- 新たにCD制作中
- 百姓フォーク「ヒューマン・ファーマーズ」は、セカンド・アルバムのCD「緑の風に吹かれて」を4月下旬の完成をめざしてとりくんでいます。
- 高知特産の生姜とじゃこのキンピラ
- 高知県の特産の生姜とじゃこを使ったキンピラです。生姜は、体を温める効果があり、寒い冬にピッタリ。そのうえ、のどの痛みや鼻づまりにも効き、食欲を増進してくれます。
- 農する人 風景画
- 「農する人 風景展――廃村で暮らした日々――」
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