歯ごたえと辛みが食欲そそる干し大根のカンタン漬け
宮崎県の農村でよく食べるという干し大根のカンタン漬け。漬けるといっても、干し大根を、みりん、しょうゆ、酢、砂糖の合わせ調味料に浸しておくだけ。大根の歯ごたえと辛味が食欲をそそる一品です。干し大根のカンタン漬けは、宮崎県農民連の有岡勝子さんが、農民連大会の懇親会用にと持参したもの。有岡さんが農業を営む西都(さいと)市にある茶臼原(ちゃうすばる)台地にはたくさんの古墳があり、畑からも土器が出土するといいます。 この一帯では、西風がビュンビュンと吹き付ける一月から二月にかけて干し大根を生産します。大根を一ヘクタールほど作っているという有岡さんのお宅では「干理想(ほしりそ)」という干し大根に合った品種を使っています。 「洗って干した大根を、曲げると弓形になるくらいの硬さのものがちょうどいい」という有岡さんに、干し大根を使ったカンタン漬けを紹介してもらいました。
【材料】
あら不思議スあがり甘夏橘がみずみずしく柑橘を作っている農家の中には、遅くまで木に果実をつけていて、ス上がり(水分がなくなる)になった経験を持つ人が多いと思います。そのような時には、どのように処理されていますか。おそらく山や畑に捨てているのではないかと思いますが…。前に買った冷蔵庫が空のままで遊ばせて置くのはもったいないと思い、なかばやけくそでス上がりになった甘夏柑を貯蔵しました。一週間後、トビラを開けてみると「あーら不思議」、もと通りになっていました。むしろ、収穫したときよりもみずみずしくなっていました。お客さんや親戚に送り、好評でした。 農協の技術員に話すと、「初めて聞いた。そんなことがあるのか」と驚いた様子。いままで実験をした人はいないとのこと。 読者のみなさんも一度、だまされたと思ってためしてみてはいかがでしょうか? (愛媛県菊間農民組合 大道法幸)
(新聞「農民」2002.2.25付)
|
[2002年2月]
農民運動全国連合会(略称:農民連)
本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。
〒173-0025
東京都板橋区熊野町47-11
社医研センター2階
TEL (03)5966-2224
Copyright(c)1998-2002, 農民運動全国連合会