「農民」記事データベース20020225-528-13

【この人】農民連米対策部事務局長

横山 昭三さん(61)

「米一筋」の経験を生かして


 「あの城南食糧の横山さんが農民連本部に!」。

 定年退職後に農民連の参与になった横山昭三さん。“あっと驚く為五郎”ではありませんが、横山さんを知るお米屋さんなどがびっくり。

 「ちょっとした協力のつもりで足を踏み入れたら、抜けられなくなった」と豪快に笑います。

 東京の米卸会社・城南食糧で三十四年間にわたり米流通に携わってきました。「米一筋だが、まだまだ分からないことが多い。それだけに米の世界は奥が深い」と謙虚です。

 埼玉県戸田市の出身。高校入学が十八歳。大学卒業後、「米の会社なら食いっぱぐれがないだろう」と入ったのが城南食糧。二十五年前、労働組合を作ろうとして解雇された経験も。復職後、組合や会社の仕事に全力投球。

 「十年間、東京中のお米屋さんに飛び込みの営業をした」。数がわからないほど回ったとのこと。その時に付き合ったお米屋さんに、いまでも力になってもらっています。

 農民連が取り組んでいるお米屋さんとの「準産直米」。その“生みの親”とも言われているのが横山さん。「生産者の安全な米をお米屋さんを通して、消費者にお届けする。そのための手助けをするのが卸の本来の役割」と思っていた時に出会ったのが農民連。

 東京・大田区で釣りの会に入っていますが、「世話役ばかりして釣る時間がない」と笑います。釣りの時間が少なくなっていますが、農民連米対策部事務局長として、豊富な経験を生かし、いま“輝い”ています。

(西)

(新聞「農民」2002.2.25付)
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2002年2月

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