「農民」記事データベース20020218-527-02

所得税の確定申告いよいよスタート(2月16日〜3月15日))

広く農家によびかけて「税金相談会」にとりくもう!


 所得税の確定申告の受付が二月十六日から始まりましたが、確定申告書の様式が今年分から大幅に変更されます。

 「農業所得標準」がなくなり、農家に大きな不安を与えているなか、申告用紙の変更は、不安にさらに拍車をかけています。こうした農民の不安にこたえ、農民連の仲間づくりを広げるために、税金相談会や学習会を全市町村規模で開きましょう。

 国税庁は変更する理由を「簡略化」のためといっていますが、新しい申告用紙の特徴は、法的要件ではない「収入金額」の項目を一番最初にもってきていること。また、昨年までの申告書では計算式どおりに行えば申告書がまとまる形でしたが、新しい申告書は計算式がなく、「答」だけを求めています。さらにこれまで控除額を明記していた基礎控除欄を空欄にして、今後の増税に対応できるようにしています。

 三十九年ぶりの改定となったのは、昨年十一月にKSK(国税総合管理)システムの全国網が確立されたこと、また、納税者・国民の管理を強化し、さらに消費税の大増税計画、徴税攻勢を強めようとしているからです。

 いま税金のとりくみは山場を迎えています。単組、支部、斑での学習を軸に、すべての市町村、集落で広く農家に呼びかけた「相談会運動」を進め、仲間づくりの飛躍をつくりましょう。農民連が発行している『確定申告の手引き』や「確定申告まとめ用紙」(最寄りの農民連にあります)を活用し、この「確定申告書」の書き方例〈図はありません〉を参考にして、大いにとりくみましょう。

(新聞「農民」2002.2.18付)
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2002年2月

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