「農民」記事データベース20020211-526-03

1・31 BSE損害補償請求行動

国会議員(民主・共産)が激励


 一月三十一日に農水省前で行われたBSE損害補償請求行動には、民主党と日本共産党の国会議員が激励にかけつけました。民主党から鮫島宗明衆院議員、日本共産党から松本善明衆院議員、中林よし子衆院議員、紙智子参院議員・大沢辰美参院議員。

 鮫島議員は、「BSEの問題では行政の責任がはっきりしている。水際での失敗に続き、その後の対策も失敗した。最初に発生した牛を焼却したとウソをつく。われわれ野党四党は、苦しんでいる酪農家をはじめ関連業者にも政府が責任をもって補償するよう法案を提出する。連帯し、法案を通すため、みなさんと一緒に頑張る」と決意を表明。

 中林衆院議員は、北海道から九州まで酪農家の実態を調べたことにふれながら、「涙なくしては聞けなかった。酪農家に損害を補償しろ、農水大臣は責任をとってやめろというみなさんの掲げている要求は当然。BSEの肉骨粉を日本に入れた政府の責任が最大の問題。責任をもって損害を補償しろというみなさんの取り組みは全国の酪農家を励ましている。国民的な運動に発展させ、要求を実現させよう」と激励のあいさつをしました。


農水・厚労

「第五回BSE問題に関する調査検討委員会」

縦割り行政が弊害をもたらしている事実が露呈

 農水省・厚労省の「第五回BSE問題に関する調査検討委員会」(委員長・高橋正郎日本大学教授)が一月三十一日に開かれ、農水省と厚労省の縦割り行政が、酪農家や安全な食を求める国民に弊害をもたらしている事実が改めて明らかになりました。

 その一は、千葉県で初めてBSEが発生した時、農水省が厚労省に連絡したのは、記者会見で発表するわずか数時間前のこと。委員から「『食品行政において…緊密な連絡を確保する』と中央省庁等改革でうたっているが、やられていない」という批判が出されました。

 二つは、農水省が初のBSEの牛を焼却処分にしたとデタラメな発表をしましたが、この処分を管轄するのは厚労省だったのに、農水省が発表したこと。「連携どころではない」と厳しく発言する委員も。

 農水省と厚労省の担当者が分厚い資料を一時間余にわたって説明しましたが、「こんなことをやったとしか資料には出てなく、失敗は出していない」と批判する委員もいました。

(新聞「農民」2002.2.11付)
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2002年2月

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