「ファーストフードからスローフードへ」の取り組み伝統食の掘り起こしなど多彩に
「遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン」大豆畑トラストの交流第四回大豆畑トラスト運動全国交流集会が二月十二日、東京で開かれました。百三十人が参加、「遺伝子組み換え食品(大豆)は、いらない、作らない、食べない」の宣伝や学習、大豆を中心とした各地の伝統食、郷土料理の掘り起こし、学校給食にも結びつけるなど、地域に応じた多彩なトラスト運動に発展させ、消費者との協力で日本農業を守っていくことを確認しました。「ファーストフードからスローフードへ」のテーマを掲げた集会は、豆腐やみそ汁作りの実演、生産者自慢の大豆料理、自給率一〇〇%の食事の展示、大豆の栄養価や伝統食と大豆文化の講演、生産地からの報告・経験交流が行われました。豆腐作りの実演も
豆腐作りの実演も会場には、数多くの大豆料理が並べられ、できあがったばかりのみそ汁や豆腐の香りが会場いっぱいに広がります。「こんなにたくさんの大豆料理ができるなんて」「おから一〇〇%のケーキはおいしい」「おからドーナッツもうまかった」など、大豆を材料にした料理を試食した参加者はびっくり。料理を試食しながら、大豆の良さを知るとともに食生活のなかで重要な役割を果たす大豆に改めて認識を深めました。街起こしに発展
街起こしに発展生産地からの報告・経験交流では、茨城県南農民組合の小林恭子事務局長が新婦人との豆腐作りから、商店街を含めた街起こしにまで発展した取り組みを報告。千葉・東総農民センターの寺本幸一さんが荒れ地を開墾して大豆畑トラストに取り組み、消費者との交流も広がっている経験を述べました。東総農民センターのトラストに参加している東京の消費者は「汗を流し苦労して作った農産物が安いのには腹がたつ。日本の農業を守るためにも、今後も頑張る」と決意を表明しました。また、東大教養学部四年の女子学生は「環境問題に取り組みたいと思っていたが、大豆畑トラスト運動を知り、卒論のテーマにし、調査にもいった。友達は食べ物に関心を持っていないが、少しでも関わりが持てるように訴えて行きたい」と発言しました。現代人に欠かせない
現代人に欠かせない集会では、家庭栄養研究会の蓮尾隆子さんが、栄養上現代人に欠かせない大豆の効用や成分について、日本の伝統食を考える会の代表・宮本智恵子さんは大豆と米を組み合せた日本の食文化の成立や米と深く関わっている大豆文化の実態などについて、遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン代表の天笠啓祐さんが遺伝子組み換え大豆の動向について報告しました。
(新聞「農民」2002.2.25付)
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[2002年2月]
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