【この人】新聞「農民」新編集部員石部 傑さん(60)趣味はランニング
とにかく軽いフットワークです。 二月一日、着任初日にさっそく東京・青梅市に取材。翌週には千葉に取材……。物静かで控えめな人柄、中年太りとは無縁の痩身。どこにこんな力がひそんでいるのでしょう。 その秘訣は、趣味の「ランニング」。フルマラソン四回、そのうち一回は「あこがれのボストンマラソンで走った」というから本格派です。毎日欠かさず、時間があれば十五キロは走っています。他にも登山、スキー、剣道、ゴルフ、磯釣り……。団地のボーリング大会でアベレージ一八〇で優勝した経験も。「凝り性でね。休日も家でじっとしていられない(笑)。今凝っているランニングは、健康のためというより、走るために健康を維持してるんですよ。無理さえしなければ、走るのは楽しいですよ」と石部さん。 「自分の目で見て、聞いたことを、みんなに伝える仕事をやりたい」と記者の道に入って三十年。業界誌や、しんぶん「赤旗」の政治部、社会部などの記者を歴任して今年一月、定年退職したベテラン記者です。 もともと農業とは関わりがありませんでしたが、ここ一年間は「定年就農がしたくてその足掛かりに」と農村を取材してきました。 「農村は本当に年寄りが多い。後継者不足は農業技術も伝わらないし、集落はなくなるし大変だけど、一方で地域の共同を守る取り組みもちゃんとあるんですね」と石部さんは言います。 「農業は専門的なことが多いが、皆の話をよく聞いて“走りながら”勉強していきたい。自分なりの発見でも、すべてが新しくて新鮮です。農家には見えなくても、何も知らない僕だから見えることがあるかも」。農業を守る力強い“書き手”の登場です。 (満)
(新聞「農民」2002.2.18付)
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[2002年2月]
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